勝利された真父母様の三代王権
2025年7月16日 テネシー清平韓国語水曜礼拝
長子権の復帰摂理<ダイジェスト版>
權寧畢(クォン・ヨンピル)牧師
監修fanclub三原
韓国語水曜礼拝 權寧畢クォン・ヨンピル 牧師 07 16 2025
注:翻訳ではなくダイジェスト版です
親愛なる皆様、本日、私が皆様と分かち合いたい内容は、「長子権の復帰摂理」です。
このテーマは、多くの方が既にある程度、心で感じ、理解されていることでしょう。
神様の創造と私たちの責任、そして痛みの始まり
私たちの父なる神様は、この広大な天地万物、すなわち被造世界を、その御手をもって創造されました。ですから、この世界の真の主は、紛れもなく神様であられます。しかし、神様は無形であられながら、この有形の現実世界、私たち人間の住む天地を深く愛し、ご自身の実体としてのアダムを創造されました。
神様はアダムと共にこの実体世界を治めるという、壮大な計画を立てられたのです。そして、アダムを通してエバを創造され、この夫婦に「生よ増えよ、繁栄し、万物を治めよ」という、輝かしい三大祝福を授けられました。
想像してみてください、人間は神様に代わって、創造された全ての被造世界、さらには天使の世界までも支配する立場に置かれたのです。それは、神様の創造の理想をこの地上に実現する、まさしく私たちの責任でした。
しかし、ここで一つの問いが生まれます。
私たち人間もまた被造物であるのに、どうして万物を支配できるのでしょうか?
もし私たちが万物を支配するなら、万物たちは「なぜ人間が私たちを支配するのか?不公平ではないか!」と訴えるかもしれません。神様が宇宙の主であり、支配する権威を持たれるのは、神様が万物を「創造」されたからです。ならば、人間が宇宙を支配するためには、人間もまた神様に似た「創造性」を持たなければなりませんでした。
そこで、神様は人間に一つの戒めを与えられました。「善悪の知識の木の実を食べてはならない」。
これは、人間自身がその創造の業に参加し、神様の創造性を体得するための、まさしく自己創造の責任だったのです。神様の御言葉を軸として、神様の創造性を模範し、被造世界を支配する権限を授かるはずでした。
ところが、ここに悲劇が起こります。
天使長ルーシェル(ルシファー)がエバを誘惑し、エバは誘惑に負け、善悪を知るの木の実を食べて堕落してしまいました。
それだけではありません。堕落したエバは、サタンの意に従い、サタンの代理人となって、アダムまでも堕落へと引きずり込んでしまったのです。神様が創造されたアダムとエバ、その両者が堕落してしまったのです。
もしエバだけが堕落していたなら、救いはそれほど困難ではなかったでしょう。
しかし、問題は、神様の本体として創造されたはずのアダムが堕落したことでした。これが、人類の、そしてこの世界の深刻な問題となったのです。
人間は堕落し、サタンの血統を受け継ぎ、サタンの人間となってしまいました。サタンがこの世の王となり、人間はその奴隷となって支配を受けることになったのです。
問題の根本は、アダムにありました。神様は、この堕落したアダムとエバを前にして、救いの摂理を進められます。しかし、神様は堕落したアダムを直接救うことはできませんでした。
なぜなら、アダムの中には、神様が創造された善と、サタンによって堕落させられた悪が混在していたからです。神様は悪とは対峙なさいません。そこで神様は、アダムを二つに分けるという摂理を始められました。
カインとアベル、そして繰り返される復帰摂理
神様は、アダムの息子たちを通して、救いの道を切り開かれました。堕落したエバの息子であるカインを「悪の象徴」、そしてアダムの本来の姿を象徴するアベルを「善の象徴」として分立させたのです。神様は悪の象徴であるカインを直接相手とせず、善の象徴であるアベルを通じて、救いの歴史を展開されました。
カインは天使長の立場、アベルはアダムの立場、すなわち神の息子の立場です。
本来、天使長はアダムに仕えるべき立場でした。しかし、堕落によってこの秩序が逆転してしまったのです。ですから、カインはアベルに屈服し、アベルを仲介として神様の前に進むべきでした。これが、神様の「心情屈従」の原理です。
創世記4章には、カインとアベルが供物を捧げた場面が記されています。神様は「アベルとその供物を受け入れられたが、カインとその供物は受け入れられなかった」とあります。
ここで重要なのは、単に供物の内容だけでなく、神様が「カインそのもの」を受け入れず、「アベルそのもの」を無条件で受け入れられた、という事実です。
カインは深く悲しむべきでした。神様が
創世記4:7 正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません。
と語られたのは、カインが「善を行わなかった」からです。善とは、世間の常識的な「良いこと」ではありません。神様の御心に適うこと、それが善なのです。
カインは、神様が明確に善の道を示されたにもかかわらず、その警告を聞き入れませんでした。そして、弟アベルを連れ出し、打ち殺してしまったのです。カインはアベルに屈服すべきであったにもかかわらず、この悲劇が起こってしまいました。最初の天使長がアダムを支配し、次にカインがアベルを殺すことで、救いの摂理には「長子と次子の闘争」というテーマが繰り返されることになったのです。
聖書全体を通して示されているのは、神様が常に長子よりも次子を愛し、次子を選んで復帰の摂理を導いてこられた、ということです。カインがアベルを殺したことで崩れた秩序を正すこと。これが、神様の御心でした。
摂理のバトン、希望の歴史
この長子権復帰の摂理は、アダムの家庭で成就されなかったため、次の時代へと受け継がれていきます。
ノアの家庭
ハムとセムを通じて長子権復帰の摂理が進む予定でしたが、ハムの失敗により、ここでも成就されませんでした。
アブラハムの家庭
アブラハムは偶像商人テラの長子でしたが、神様は彼を選ばれました。アブラハムは象徴的な献祭で一度失敗しますが、その独り子イサクを焼香の供え物として捧げようとした時、神様への絶対的な信仰と一体化を成し遂げ、摂理を勝利へと導きました。
これにより、アダム、ノア、アブラハムという「三代」の完成が示されました。
そして、イサクの家庭では、妻リベカの胎内でエサウとヤコブが長子権を巡って戦い、弟ヤコブが長子権を掴みます。この胎内での戦いこそ、長子権復帰摂理の重要性を物語っています。
ヤコブの息子ユダが長子権を受け継ぎ、ユダは結局タマルを通じて子をなします。ユダの息子、エル、オナンの妻、シェラの妻となる予定だったタマルを通じて、胎内での長子権復帰の摂理が勝利しました。
タマルは、単に「淫乱な女性」と解釈されがちですが、実際には「腹中での復帰を摂理として完成させた、義なる偉大な摂理的な女性」であり、彼女を通じてダビデ王、そしてイエス様の系譜へと繋がっていくのです。
モーセによるカナン復帰
モーセはファラオの宮殿で次子として育てられ、民族の長子権を継承する使命を帯びました。彼はファラオを屈服させてイスラエル民族を導き出すはずでしたが、民族への憐れみからエジプトの兵士を殺してしまい、荒野へ追放されます。
しかし、神様への不変の忠誠心から、荒野での40年を経て再び召され、兄アロンの支えを得て長子権を復帰した立場に立ちます。
しかし、イスラエル民族の不信により、モーセはカナンの地に入ることを許されず、ヨシュアとカレブがその使命を受け継ぎます。彼らはカナンの偵察報告で、神の御心に適う「善の報告」を行い、カナン征服を成し遂げました。世の論理で考えれば不可能に見えることも、神の御心に適うならば勝利は神が約束されるのです。
イエスと洗礼者ヨハネ
イエス様は世界的なカナン復帰摂理の中心として来られました。イエス様に対するカイン型の人物は洗礼者ヨハネでした。洗礼者ヨハネはイエス様を奉じ、その道を開く使命がありましたが、不信に陥り、その責任を果たせませんでした。
そのためイエス様は、ヨハネの立場に降りて40日間の断食と試練を受け、勝利することでアベルの地位を確立されました。イスラエル民族の反対によりイエス様は十字架にかかられましたが、霊的に弟子たちを訪ね、彼らを通じてローマを征服することで、霊的な世界長子権復帰の摂理を勝利する条件を確立されたのです。
真の御父母様、そして三代王権による完成
そして、この長子権復帰の摂理は、ついに真の御父様によって、天宙的な段階へと引き上げられました。
真の御父様は、世界的なカイン型であるゴルバチョフ元ソ連大統領を「自然に屈服」させ、さらには北朝鮮の金日成主席と会うことで、6000年ぶりに真のアベルと真のカインが一つとなる条件を確立されました。真の御父様と金日成主席が抱き合い、和解したあの瞬間、まさしく天宙的な長子権復帰の摂理が勝利した条件が確立されたのです。
2010年、國進様が亨進様を助けるという、栄進様との約束、韓氏オモニの真のお父様と一体化するという約束をもって、真の御父母様は天の前に「御父母様最終的一体圏完成」を奉献されました。
これにより、旧約、新約、成約の時代が完成し、真の御父様は天の前に完成・完結・完了した真の御父母様として認められました。
そして、この真の御父様の天宙的な長子権復帰摂理を、実体的に継承発展されたのが、真の御父様の真の子女であられる文亨進様と文國進様です。
特に國進様は、榮進様との約束を守り、弟である亨進様に王冠を被せ、王の衣を着せ、王の中の王として実質的に崇め敬拝されました。
これは、真の御父様が成し遂げられた長子権復帰の摂理が、真の御父母様の真の子女を通して、ついに「実体的に」完成・完結したことを意味する、まさに驚くべき出来事です。
この國進様の偉大な行いによって、6000年間続いたカインとアベルの闘争は、ついに終結したのです。これこそが、真の御父様に対する最高の孝行であります。
真の御父様は、この勝利によって、第三次アダムとしての使命を完全に完了されました。御父様が「真の御父母様の最終的な一体権の完成」を宣言し、掲げられたのは、このゆえだったのです。真の御父様は完成された王の資格を持つ真の御父母様として、その場所にいらっしゃるのです。
今、國進様が現実的に、完全にカインとアベルの関係を復元されたことで、私たちは「天一国」を目指して進んでいます。
万王の王であられる父様を聖霊として仰ぎ、真の天一国を築き上げていくのです。父母権の復帰、長子権の復帰、そして王権の復帰がすべて成就した今、父様が語られた地上天国・天一国は必ず成就されることでしょう。人間にも責任はありますが、神様がこの歴史を力強く動かしておられるのです。
私たちがどんなに未熟で、どんなに不足であっても、神様は私たちを最後まで握りしめてくださり、この中心を固く結びつけ、この場所まで導いてくださいました。この恵みに心から感謝いたします。
祈祷
愛する父なる神様、今日、「長子権復帰摂理」というテーマを通して、太古の人類始祖アダムから始まった神様の救いの摂理の歴史が、6000年を経て、真の御父様の三代王権に至り、ついにすべてのことが神様の御心通りになることを、私たちは原理を通して知ることができました。
私たちが不足であっても、この感動を深く感じることができなくても、ただ「そうなのか、そうなのか」と摂理を見守るこの姿を、神様が赦してくださったことに感謝いたします。
神様の御心は、アダムの家庭で失われた三大祝福の御言葉が、真の再臨メシアであられる真の御父様、そして三代王権を通して完全に成就されつつあり、また成就されることを、私たちは堅く信じ、知っております。そのすべての御心が速やかに成就されることを、切に願い、望んでおります。
私たちがこのように不足しているにもかかわらず、神様が私たちを最後まで見捨てず、この中心と繋がった糸を離さず、この場所を最後まで守り抜くことができるように、私たちを導き、支えてくださることを切に願い、感謝し、祝福を授けてくださったすべての家庭の名において報告いたします。アジョ!
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