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2024年5月10日金曜日

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-7~3-8 女性先惟論は家庭連合の独生女論と同じ系列の女性神神学


劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-1~3-2

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-3~3-6

に続く、劉正玉牧師の原理本体論の神学的問題に関する論考の続きです。

数回に分けて翻訳の合間に掲載します。


3-7.父と子と聖霊の三位一体は天宙の中心、父子の関係を表す


真のお父様の「天宙の中心的法則・原理は、父子の関係であり、この宇宙は父子の関係で創造された」という神学は何でしょうか?

父と子と聖霊の三位一体論はまさにこのお父様のみ言のことを言っているのです。


ヨハネ1:9すべての人を照すまことの光があって、世にきた。 1:10彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。


ヘブル 1:2この終りの時には、御子によって、わたしたちに語られたのである。神は御子を万物の相続者と定め、また、御子によって、もろもろの世界を造られた。


これらの聖句は三位一体論において重要な聖句です。

神の子たるイエスによってこの天宙は創造されたとするこの聖書の御言は、この天宙は父子の関係によって創造されたということなのです。

この聖句は、イエス様、そしてお父様は、この天宙を創造された創造主であると言っています。それは神様との関係が父子の関係だからということなのです。

ですから、それを突き詰めれば、神とイエス様、そしてお父様との関係が父子の関係であり、その父子の関係が天宙を創造したということです。


ですから結論として「父と子と聖霊の三位一体論の中心的法則・原理は、父子の関係であり、この宇宙は父子の関係で創造された」ということになります。

三位一体の中心は父子の関係という結論なのです。

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生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

天聖経

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三位一体とは真の愛の充足を表します。三位一体では、その真の愛は完全に満ち足りて何の不足もないのです。充足しているのにどうして、夜の神様は天宙を創造されたのでしょうか?

その理由は上に上げた御言にあります。


生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です

神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。


それは、この三位一体の中心が父子の関係であり、その充足された真の愛よりも重要なものが血統であったからです。

つまり、天宙の中心であり、三位一体の中心である父子の関係は真の愛よりも血統を求めるという意味は、父子の関係とは、その三位一体で完全に満ち足りたその愛を、永遠に与えたいとう完全犠牲の愛を与えたい真の愛の関係だということなのです。


ですから父子の関係とは、真の愛と真の生命として子が父となり子を生み、その子が父となり真の愛と真の生命として子を生む、この真の愛と真の生命の永続性、永遠に愛と命を与え続け愛したい自分がどんなに犠牲なっても子を愛したというアガペーの愛の源泉ということなのです。

大初の三位一体の3つの格位は全て男性格です。つまり三位一体とはそれ自体が男性格主体なのです。

この三位一体の、愛を与えたい真の愛の相互間応答は絶対精子をつくり、そのための男性生殖器を先惟したということなのです。


だから真の愛と真の命は父子の関係であるが故に、その父子の関係の永続性である血統を求めるのです。

これが、イエス様が、真のお父様が、夜の神様の精子から来られたということであり、愛と生命と血統のうちより重要なのが血統であるという真のお父様の御言の意味です。


完全に充足された完全なる真の愛は、完全に充足されているがゆえに、どのように自身が犠牲になろうとも愛を与えることが出来るのです。

その真の愛がアガペーの愛が犠牲であり、一切求めることはなく、ただ与え続けたいのは、この父子の関係からくるのです。

そのような真の愛の父子の関係はであるがゆえに、この真の愛と、真の生命の継続性、永遠性が血統ということなのです。父子の関係は、真の愛と生命の実りとして血統にあらわれてくるのです。


逆説的言えば、それが故に、宇宙の中心、三位一体の中心は父子の関係であるということが証明できるのです。


それだから、夜の神様が天宙創造の時、最も最初に考えた対象(最先惟対象)とは、天宙の中心であり、三位一体の中心である「父子の関係」というであり、それは息子との関係であるということも証明されるのです。


ここで、聖霊(聖神)は男性格であることを次の亨進二代王の御言から再確認しておきます。


お父様の生心は神の生心、 聖霊は対象だが男性◆キングスリポート3月23日

<王妃様が二代王様が書れたとその時書かれた図の訳>

ここで王妃様は聖霊ではなく聖神と書いておられる。


イエスが教会を導く父の位置にいらっしゃるとしたら聖霊は母のように教会に愛を与える側面だということです。

しかし、教会に侵入した多くのフェミニストたちは、聖霊を女性に変えようとしました。

もちろん、それは完全に異端的な内容であり、キリスト教的世界観を破壊する内容なのです。


聖霊は女性ではなく、イエスに対して対象の立場にあるものです。聖霊がイエスの妻という意味ではありません。


主体と対象の関係は結婚しない関係にもあります。多くの人が、これを勘違いしていますが。もう一度、聖霊は女ではなく、イエスの妻でもありません。しかし、神がイエスの霊人体の対象の立場として聖霊を送られたのです。ここでもイエスの霊人体と聖霊には違いがあります。同一のものではありません。


またイエスの霊体の中にも霊的な体と心(霊体と生心)があり、イエスの生心が神と一つになっているということです。



3-8.女性先惟論は家庭連合の独生女論と同じ系列の女性神神学


女性先惟論は子よりも、つまりイエス様、お父様よりも、エバを中心にして天宙を創造することになります。

これは女性神誕生論です。女性先惟神学とは女性神神学の太初における女性神誕生を論じる女性神夜の神論です。

いくつかの論点に分けて説明したように明らかに、神様は女性を先に考えていません。


ですから、夜の神様が最も最初に考えた対象(最先惟対象)は女性であるという神学は、

「天宙の中心的法則・原理は、父子の関係です」「この宇宙が父子の関係で創造された」というお父様の御言を、

「天宙の中心的法則・原理は、父と母の関係です」「この宇宙が父と母の関係で創造された」と巧妙に書き換えて、夜の神様が最も最初に考えた対象(最先惟対象)を神格化する女性神神学夜の神論なのです。


このような女性先惟論では三位一体の中心である「父子の関係」が、父なる神と母なる神の関係」を中心とした逆三角形の三位一体論になってしまいます。父なる神が女性を先惟したのであるならそれは母なる神、女性神と言う事です。


また聖霊は女性的対象性を持つ子たるイエスを助ける為の霊であって男性格対象です。女性先惟論では三位一体の聖霊が女性格対象になってしまいます。


大初に女性神は存在しません。女性の霊はエバの創造から始まります。

大初の三位一体の3つの格位は全て男性格であり、三位一体とは、それ自体が男性格主体だからです。


大初における女性先惟神学、このように、これでは女性神神学の三位一体論となりキリスト教のいう三位一体論は成り立たないのです。

もしも女性先惟を言いながら”父と子と聖霊の三位一体論”を言う神学があるとするならば大変な自己矛盾に陥った神学と言えるでしょう。


お父様の御言「天宙の中心的法則・原理は、父子の関係」から「天宙の中心的法則・原理は、父と母の関係」に書き換えた大きな統一教会系の宗教があります。

そうです。韓鶴子総裁の天の父母様神学、家庭連合です。

「夜の神が天宙創造の最初に先惟した女性とは韓鶴子総裁である。だから韓鶴子総裁は夜の神様から来た独生女である」と、このようなことを家庭連合は言っているのです。

女性先惟論はこのような、韓鶴子総裁の夜の神の独占女神学論とも言えます。



2024年5月9日木曜日

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-3~3-6

 

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-1~3-2


に続く、劉正玉牧師の原理本体論の神学的問題に関する論考の続きです。

数回に分けて翻訳の合間に掲載します。

3-3.陽陰二性性相思考という問題点


統一原理を学んだ者は全てをペアシステム、陽陰(男女)二性性相で考えてしまう習慣性があります。

神ご自身が男性だから、アダムより先にエバを先に考えたという発想自体が、二性性相、先に有りきの二性性相論理に囚われた硬直した推論です。


これは性相と形状までも陽陰(男女)二性性相で思考したり、

主体と対象を陽陰(男女)二性性相で考えたり、

二性性相の中和的主体までも陽陰二性性相、授受作用、四位基台で考えてしまう思考的習慣性と問題があるということです。


二性性相、授受作用、四位基台は時間と空間を表します。

二性性相、授受作用、四位基台は夜の神様が創造された原理なので、夜の神様自体にはありません。

時空間創造以前の夜の神に時間や空間が無いのと同じく、時間と空間を示す二性性相、授受作用、四位基台の原理法則は存在しないということです。

時間と空間は二性性相、授受作用、四位基台のなかで生じます。


そのような時間と空間創造以前の、夜の神様を二性性相で考えるのは論理的に矛盾することになります。


夜の神様の位置で、時間と空間を示す二性性相、授受作用、四位基台で夜の神様を説明する神学論をよく目にしますが、これも同じように、二性性相、授受作用、四位基台が時間と空間を表すということを理解できていないが故の矛盾した理論です。

時空間の構想、その原理は原理本体ロゴスの中にあって、その時空間創造以前の夜の神様自体には成り立たないのです。


夜の神様が女性を先に考えたという神学は、この性相と形状までも男性と女性、陽陰二性性相思想によって編み出された矛盾した人的思考であることが分かります。

二性性相・授受作用、四位基台思想が通用するのは、時空間を生み出す直前のロゴス・言葉からです。


それでは、夜の神様の位相の創造主を男性一性性相とするならば、女性先惟論は正しいのでしょうか?


違います。

夜の神様を男性一性性相として、神様が男だから、女性を先に考えたという思考自体が陽陰二性性相思考であるということです。


明らかな思い込み、

 ① 対象とは女性である。

 ② 神様が男性だから、相対基準として女性が対象である

 

このような思い込み、思考の癖が統一原理を学んだ者にあるということです。



3-4.対象とは女性なのか?


まず「対象とは女性である」、対象とは女性のことなのでしょうか?お父様の御言で検証します。

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5、個人完成と愛の出発点

太初にみ言としておられた神様は被造世界を創造され、最後の日に初めて人間を創造されました。神様は対象として人間を創造されたのですが、男性であるアダムを創造され、続いてアダムの対象であるエバを創造されたのです。


祝福家庭と理想天国

第一章 創造理想と男女の愛 第一節 創造理想と人間の堕落 1998年10月2日

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神様は対象として人間を創造されました。この御言では主体である神様の対象はエバではありません。まずアダムを対象として創造されたのです。その次にアダムの対象としてエバを創造されました。

主体である神様にとって、対象は人間であり、対象は女性だけではなく、その最初の対象は男性であるアダムなのです。その次に、そのアダムの対象がエバであるということです。

ですから夜の神様が先に考えたのはアダムであり、次にエバであったということです。


神様は主体である男性だから、対象は女性であるという考え自体がペアシステムの二性性相による思い込みであることが、この御言から理解できます。

神様が先惟されたのはアダムであり、エバではありません。



3-5.アダムは第二創造主としてエバを創造した


女性を創造した創世記の聖句を見てみましょう。

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創世記 2:20それで人は、すべての家畜と、空の鳥と、野のすべての獣とに名をつけたが、人にはふさわしい助け手が見つからなかった。2:21そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。 2:22主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへ連れてこられた。 2:23のとき、人は言った。「これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。男から取ったものだから、これを女と名づけよう」

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YuOSDP原理本体論の女性先惟論はこの聖句の解釈を、神様は先にエバを考え、実体としてはエバをアダムの後に創造したと主張します。


この女性先惟論は、この聖句を正しく理解していません。


創世記 2:20それで人は、すべての家畜と、空の鳥と、野のすべての獣とに名をつけた・・・これを女と名づけよう


このアダムが生き物に名をつけるという意味は、アダムが第二創造主の立場で、神様の天地創造の相続権を受け継いでいることを意味します。

すべての獣に名をつけた後、アダムはエバに対して女という名をつけました。これはアダムが第二創造主の立場でエバを創造したということを意味します。


女性先惟論は、エバを先に考え、そのエバに合わせてアダムを考え創造されたという神学ですから、女性先惟論ではエバがアダムの前に第二創造主の立場に立ってしまいます。このようにして、このアダムの第二創造主の立場を否定することになります。


人にはふさわしい助け手が見つからなかった。2:21そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。

この聖句は何を意味しているでしょうか?


神様はエバよりも先に万物を造り、アダムにふさわしい助けてが見つからなかったのでエバをアダムから造られました。

この聖句から分かるのは、アダムを中心に天地創造を考えられたということです。神様がエバ考えられたのは、天地創造を考えたところエバを創造する必要性があったので、エバを考えたということです。

だからエバはアダムから創造されたということが分かります。


当然、アダムを先に造ったということは、先にアダムの生殖器を造ったということです。

神様は主体であるアダムの生殖器を考え、次にエバの生殖器を考え、アダムの生殖器を造られた後にエバの生殖器を造った。

このことを聖書は言っているのです。



3-6.神様の真の先惟は天宙の中心である


神様が天宙創造において一番先に考えられること(最先惟対象)が天宙の中心です。その天宙の中心とは何でしょうか?お父様の御言を見てみます。

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では天宙の中心とはなんでしょうか。天宙の中心的法則・原理は、父子の関係です。それがすべての出発点です。

何年もの苦悶の祈りの中で、ついに「宇宙の中心的出発点は父子の関係である」と答えが与えられました。それは鍵であり基台なのです。私たちはこの父子関係の原理を実行することによって、平和な一つの統一された世界を築くことができるのです。そのようにこの宇宙が父子の関係で創造されたので、あなた方はお互いに兄弟姉妹の関係になるのです。

真のお父様1979年4月15日ベルベディア


生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

天聖経:お父様の御言

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神様は、

この神様の真の愛よりも重要な血統を求めて、その血統王権を求めて天地創造されました。

その天地創造、天宙の中心は何かというと「父と息子」の関係であるという御言です。

宇宙の中心は、「父と母」でもなく、「母と子」でもなく、「父と娘」でもなく、「父と息子」の関係です。


「天宙の中心的法則・原理は、父子の関係です。この宇宙が父子の関係で創造された」のですから、夜の神様が天宙創造の時、最も最初に考えた対象(最先惟対象)が、「天宙の中心的法則・原理」の中心です。その中心の中心とは何か?父子の関係であり、それは息子との関係であるということです。


父とは誰でしょうか?夜の神様です。それでは子とは、イエス様であり、真のお父様です。

これがイエス様は、真のお父様は夜の神様からこられたという理由です。

つまり夜の神様が最も最初に考えた対象(最先惟対象)はイエス様であり、真のお父様であったということです。

ここに父と子と聖霊の三位一体論が出てくるのです。



2024年5月5日日曜日

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-1~3-2

 

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神に続く、劉正玉牧師の原理本体論の神学的問題に関する論考の続きです。

数回に分けて翻訳の合間に掲載します。

2.劉正玉牧師の原理本体論の神が両性具有神論となった理由

                                                                                                                                                                                                         

前節、「劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神」にて、劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)の神は、サタン、バフォメットの類の両性具有神であり、夜の神様では無いことを説明しました。


劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)はどうして両性具有神の神になってしまったのでしょうか?

この天宙を創造した創造原理の本体とは何か?

それは天地創造の太初にあった絶対性のロゴス、絶対性の御言なのです。

(注:統一思想ではロゴスを単なる理法として捉えています。)

本当の、絶対性の原理本体は、夜の神様自体ではありません。夜の神様のロゴス、御言であるということです。


原理本体論とは絶対性教育でした。(天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会)

真のお父様も前を見れば、男性生殖器であり後ろを見れば女性生殖器という御言がありますが、これはロゴスの段階、夜の神様が発した言葉、原理の段階の二性性相を言っておられます。

これが原理本体です。


ですから劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)は絶対性の原理本体を、太初に神様とともにあったことばロゴスを本体とするのではなく、夜の神という原相を、本体としてしまったがゆえに両性具有神の神学になってしまいました。


太初に神とともにあった二性性相の原理本体、絶対性のロゴスを見たら前を見たら男性生殖器、後ろを見たら女性生殖器と言われる、お父様の御言は正しいのです。

このロゴスは夜の神様の被造物であることを忘れてはいけません。


YuOSDPはこのように、神様は二性性相であるという大前提によって神学を組み上げているので、夜の神様という絶対一性性相の神をお父様が言われた時、理解できず間違った原理本体論を書いてしまったということです。


二性性相で神様を考えてしまうのは、これは劉正玉牧師だけの問題では無く、全ての統一原理を学んだ者たちの問題点とも言えます。


聖殿においても、二性性相ではない絶対一性性相の神、絶対一性性相の真の愛、絶対一性性相の真の父母を理解できず、二元論だと批判するのも同じ思考回路による現象です。


これは恩讐や敵をも愛する愛、イエス様の十字架の愛、十字架のアガペーの愛を中心にして思考できず、二性性相という性愛、エロスの愛で神様を理解しているゆえに起きる誤謬です。


3.劉正玉牧師の原理本体論の問題点:神の女性先惟性


3-1.YuOSDP原理本体論の女性先惟論とは?


同じように女性先惟論もこの神様は二性性相であるという大前提、二性性相という性愛、エロスの愛で神様を理解する同じ脈略によって組み上げてしまった神学です。


劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)から、女性先惟論をいくつか、次に上げてみます。 

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神様は男性格主体なので、女性を先惟し、男性をつくりました。女性を先惟したという話は、その女性に合うように男性をつくったという話です。神様はエバのものが凹だという事実を先に知っていらっしゃったので、凹に合うようにアダムを凸としてつくったのです。アダムの凸は、父なる神の凸に似たのです。

YuOSDP(日本語)原理本体論 第一章 創造原理 P83


聖書を見ると、神様は人間を創造するとき、アダムを先につくり、アダムのあばら骨を取ってエバをつくりました(創2章21~22節)。しかし神様の創造は女性から始まったのです。女性を先惟し、その女性に合うように男性を作ったという話です。 

男性を作っておいて、そこに合うように女性を作ったのではありません。 女性を先惟して男性をつくりました。

神様は男性格主体として存在される父なので、父が必要なのは女性である母です。

YuOSDP(日本語)原理本体論 第一章 創造原理 P140


神様はご自身が父として存在されるので、 女性を願われました (創造の先惟条件)。エバを前提にして アダムをご自身の体として作られたのです。 聖書には 「神様はアダムを造り、 アダムのあばら骨 でエバを造った」(創2章21~22節)というようなことが書かれています。 アダムがエバを創造する要素になったのです。

YuOSDP(日本語)原理本体論 第一章 創造原理 P234

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これらのYuOSDP原理本体論の女性先惟論を解説すると、

YuOSDP原理本体論の女性先惟論とは

(第一段階、構想)

男性である神様は女性の創造を先に考え、その次に、その創造の考えに合わせて男性をいかに創造するか考えられた。 つまり男性と男性の生殖器は女性と女性の生殖器に合うように考えられた。

(第二段階:実体創造)

実際に作る時には、 聖書の創世記にあるように、先にアダムを作り、アダムを材料としてエバを造り上げたという神学です。


平たく言うと、先にエバの設計図を書き、次にその設計図に合うようにアダムの設計図を書いた。実際に創造する段階はアダムを先につくりその実際の創造の結果をもとに、より完成度を高めてエバを造ったということです。


次の項より、この女性先惟論に対する神学的問題をいくつか挙げて考察していきます。


3-2.人より先に考えて(先惟して)造られた天使は男性である。


創世記1:26神はまた言われた、「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」。


この創世記の「われわれ」とは天使のことを含めての表現であることは周知の通りです。

天使は、人間創造の前に、天地創造が始まる前に、既に神とともに存在した、神の霊的被造物です。

もしも天使が女性なら、アダムを考える前にまずエバを考えた、エバを設計したという女性先惟論は成り立つかも知れません。

しかし、天使は男性です。

天使は男性であるがゆえに愛の減少感でエバと霊的堕落をしました。

天使は男性性器を持った霊的存在です。


神様が先に考えるとは霊的な存在を表します。

アダムよりも先に考えて造られた霊的存在が天使です。神様がアダムよりも先惟したのは天使であり天使界です。

神は男性性器をもった天使をアダムより先惟して天使を創造されました。

つまり神は女性を構想するその前に、男性を構想し、男性の性器を構想し、しかも霊的存在まで創造しておられたということです。女性の構想は男性構想のその後であることがこの聖句からも分かります。


つまり、第一段階、構想段階において、神はエバの創造を先に構想し、その構想に合わせてアダムを構想したという、この YuOSDP原理本体論の女性先惟論は間違いであることが、この創世記、天使は男性であるということから、容易に論証できます。


3-3につづく