2024年5月5日日曜日

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-1~3-2

 

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神に続く、劉正玉牧師の原理本体論の神学的問題に関する論考の続きです。

数回に分けて翻訳の合間に掲載します。

2.劉正玉牧師の原理本体論の神が両性具有神論となった理由

                                                                                                                                                                                                         

前節、「劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神」にて、劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)の神は、サタン、バフォメットの類の両性具有神であり、夜の神様では無いことを説明しました。


劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)はどうして両性具有神の神になってしまったのでしょうか?

この天宙を創造した創造原理の本体とは何か?

それは天地創造の太初にあった絶対性のロゴス、絶対性の御言なのです。

(注:統一思想ではロゴスを単なる理法として捉えています。)

本当の、絶対性の原理本体は、夜の神様自体ではありません。夜の神様のロゴス、御言であるということです。


原理本体論とは絶対性教育でした。(天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会)

真のお父様も前を見れば、男性生殖器であり後ろを見れば女性生殖器という御言がありますが、これはロゴスの段階、夜の神様が発した言葉、原理の段階の二性性相を言っておられます。

これが原理本体です。


ですから劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)は絶対性の原理本体を、太初に神様とともにあったことばロゴスを本体とするのではなく、夜の神という原相を、本体としてしまったがゆえに両性具有神の神学になってしまいました。


太初に神とともにあった二性性相の原理本体、絶対性のロゴスを見たら前を見たら男性生殖器、後ろを見たら女性生殖器と言われる、お父様の御言は正しいのです。

このロゴスは夜の神様の被造物であることを忘れてはいけません。


YuOSDPはこのように、神様は二性性相であるという大前提によって神学を組み上げているので、夜の神様という絶対一性性相の神をお父様が言われた時、理解できず間違った原理本体論を書いてしまったということです。


二性性相で神様を考えてしまうのは、これは劉正玉牧師だけの問題では無く、全ての統一原理を学んだ者たちの問題点とも言えます。


聖殿においても、二性性相ではない絶対一性性相の神、絶対一性性相の真の愛、絶対一性性相の真の父母を理解できず、二元論だと批判するのも同じ思考回路による現象です。


これは恩讐や敵をも愛する愛、イエス様の十字架の愛、十字架のアガペーの愛を中心にして思考できず、二性性相という性愛、エロスの愛で神様を理解しているゆえに起きる誤謬です。


3.劉正玉牧師の原理本体論の問題点:神の女性先惟性


3-1.YuOSDP原理本体論の女性先惟論とは?


同じように女性先惟論もこの神様は二性性相であるという大前提、二性性相という性愛、エロスの愛で神様を理解する同じ脈略によって組み上げてしまった神学です。


劉正玉牧師の原理本体論(YuOSDP)から、女性先惟論をいくつか、次に上げてみます。 

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神様は男性格主体なので、女性を先惟し、男性をつくりました。女性を先惟したという話は、その女性に合うように男性をつくったという話です。神様はエバのものが凹だという事実を先に知っていらっしゃったので、凹に合うようにアダムを凸としてつくったのです。アダムの凸は、父なる神の凸に似たのです。

YuOSDP(日本語)原理本体論 第一章 創造原理 P83


聖書を見ると、神様は人間を創造するとき、アダムを先につくり、アダムのあばら骨を取ってエバをつくりました(創2章21~22節)。しかし神様の創造は女性から始まったのです。女性を先惟し、その女性に合うように男性を作ったという話です。 

男性を作っておいて、そこに合うように女性を作ったのではありません。 女性を先惟して男性をつくりました。

神様は男性格主体として存在される父なので、父が必要なのは女性である母です。

YuOSDP(日本語)原理本体論 第一章 創造原理 P140


神様はご自身が父として存在されるので、 女性を願われました (創造の先惟条件)。エバを前提にして アダムをご自身の体として作られたのです。 聖書には 「神様はアダムを造り、 アダムのあばら骨 でエバを造った」(創2章21~22節)というようなことが書かれています。 アダムがエバを創造する要素になったのです。

YuOSDP(日本語)原理本体論 第一章 創造原理 P234

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これらのYuOSDP原理本体論の女性先惟論を解説すると、

YuOSDP原理本体論の女性先惟論とは

(第一段階、構想)

男性である神様は女性の創造を先に考え、その次に、その創造の考えに合わせて男性をいかに創造するか考えられた。 つまり男性と男性の生殖器は女性と女性の生殖器に合うように考えられた。

(第二段階:実体創造)

実際に作る時には、 聖書の創世記にあるように、先にアダムを作り、アダムを材料としてエバを造り上げたという神学です。


平たく言うと、先にエバの設計図を書き、次にその設計図に合うようにアダムの設計図を書いた。実際に創造する段階はアダムを先につくりその実際の創造の結果をもとに、より完成度を高めてエバを造ったということです。


次の項より、この女性先惟論に対する神学的問題をいくつか挙げて考察していきます。


3-2.人より先に考えて(先惟して)造られた天使は男性である。


創世記1:26神はまた言われた、「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」。


この創世記の「われわれ」とは天使のことを含めての表現であることは周知の通りです。

天使は、人間創造の前に、天地創造が始まる前に、既に神とともに存在した、神の霊的被造物です。

もしも天使が女性なら、アダムを考える前にまずエバを考えた、エバを設計したという女性先惟論は成り立つかも知れません。

しかし、天使は男性です。

天使は男性であるがゆえに愛の減少感でエバと霊的堕落をしました。

天使は男性性器を持った霊的存在です。


神様が先に考えるとは霊的な存在を表します。

アダムよりも先に考えて造られた霊的存在が天使です。神様がアダムよりも先惟したのは天使であり天使界です。

神は男性性器をもった天使をアダムより先惟して天使を創造されました。

つまり神は女性を構想するその前に、男性を構想し、男性の性器を構想し、しかも霊的存在まで創造しておられたということです。女性の構想は男性構想のその後であることがこの聖句からも分かります。


つまり、第一段階、構想段階において、神はエバの創造を先に構想し、その構想に合わせてアダムを構想したという、この YuOSDP原理本体論の女性先惟論は間違いであることが、この創世記、天使は男性であるということから、容易に論証できます。


3-3につづく

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