2
亨進ニム擁護者に対する反論
反論1●お母様の完成と一体を何度も宣布されたお父様
반론 1 어머님의 완성과 일체를 여러 번 선포하신 아버님
反論2●『天聖経』増補版出版はお父様の遺志に基づく
반론 2 "天聖経"증보판 출판은 아버님의 뜻에 근거
反論3●父母様と違い成長期間の責任分担がある子女様
반론 3 부모님과 달리 성장기간의 책임분담이 있는 자녀님
反論4●父母様が内室で語られたことを論ずる過ちについて
반론 4 부모님이 안방에서 말씀하신 것을 논하는 잘못에 대해
反論5●お父様の聖和とお母様の赦しによって迎えられた基元節
반론 5 아버님의 성화와 어머니의 용서에 의해 맞이하게 된 기원절
反論1●お母様の完成と一体を何度も宣布されたお父様
반론 1 어머님의 완성과 일체를 여러 번 선포하신 아버님
皆さんもよくご存知のとおり、最も恐ろしいことは、「真のお父様の恨を晴らす」、「お父様のために」といって、実際のところ、霊界に行って真実が分かった時に、実はそれが最もお父様を悲しませることになっていたということに気づくことです。だからこそ、組織や利害関係などとはまったく関係なく、私自身が良心において天の前に罪を犯さないこと、すなわち、本当にお父様とお母様を喜ばせ、神様を喜ばせることは何であるかを、お父様の生涯のみ言葉を通して尋ね求めています。なぜならば、「真のお父様の恨を晴らす」、「お父様のために」というとても真っ直ぐで純粋な本性の心情をサタンに利用されて、どれほど多くの人たちが分派という流れに陥って行ったかをよくよく知っているからです。そこで一番、大事なことは実体基台、すなわち地上にいらっしゃる真の父母様と一つになることだということであり、それ以外にはないと思います。
お父様の生涯のみ言葉をトータルした時に、「これは絶対に正しい」ということがあります。
お父様が聖和の直前まで繰り返し宣布された「天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会」のみ言葉は、それまでお父様が「神様の願い」といわれて追い求めてこられた「神様が天地人父母になること」がとうとう実現したがために、神様と一つになられた真の父母様を「天地人真の父母」と初めて命名されて宣布されたものです。
「神様の理想は、天宙父母になることでもなく、天地父母になることでもなく、天地人父母になることです。…心的位置には神様が立たれ、体的位置には真の父母様が立ち、皆さんは3代の孫の位置に立つことによって、2組の父母の種とし実として刈り取られ、倉庫に収められる天国の収穫の結実になるのです」(2003.10.25)
そうして宣布されたその「天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会」の宣布内容とは、あらゆる宣布に勝るお父様の宣布の中の生涯の宣布です。お父様はそれを「先生が生涯全体の結実として宣布したみ言葉」(2011. 2.3)ですと語られています。
その宣布内容とはまさに、「すでに真の父母様ご夫妻は最終一体を成して、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布されたのです」ということです。そうして、「人間始祖の堕落によって惹き起こされた夜の神様、昼の神様、万王の王、そして真の父母、このように四大代表王たちの歴史的な葛藤と闘争もついに天地人真の父母様によって、完全に解決されました。万人が兄弟国になって、『One Family Under God』の世界が皆様の目の前から展開しています」ということです。
まさにこのことのゆえに、お父様はまだ実体国家復帰も残されているし、真の家庭は分裂しているし、食口も分裂している、それこそ「恨」を抱くべき状況であるにもかかわらず、聖和を前にして2013年8/13に、「恨」ではまったくなく、録音機を持ってこさせ、直接手に持たれて、「すべてを成した、すべてを成した」と喜びの祈祷を祈られたわけです。
そのようにして、お父様の最終的な宣布とは、「真の父母様ご夫妻」として「最終一体」を成して、神様の実体である「天地人真の父母様」になった、ということです。すなわちお父様とお母様が一つになって「完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布」したことで神様の実体となった。これを原理の言葉でいえば、直接主管圏に入られたということです。原理において直接主管圏とは、お父様、お母様が自由になされるすべては、決して二度と神様から外れることがない、すなわち、二度とサタンが侵入することがない、二度と罪を犯されることがない、ということです。
そのことをお父様はこのように語られています。「独生子、独生女が完成したその位置で父母の位置に行くようになれば、サタンが侵犯することができません。原理がそうではないですか?サタン侵犯圏を超えて立っているというのです」(1991.1.2)
完成した夫婦として、お母様はお父様と完全に一つになられています。それ以前にもお父様はこう語られていました。「もしも先生が死ねばどのようになりますか?お母様でしょう?先生が霊界に行ったとしても、お母様が地上にいれば、霊界、地界の統一圏が生じるので、いつでもお母様がいる地上に来て、一緒に生活することができるというのです」(1993.10.15)
たとえ、過去にお父様がお母様が不足であるということを語られていたとしても、いくら過去において亨進ニムが、お父様、お母様が喧嘩される姿をご覧になったとしても、聖和の時においてお父様はそれをすべて過去のこととして否定して行かれたわけです。お父様とお母様は「最終一体」を成して、神様の実体である「天地人真の父母様」になったのであり、お父様はその一点が揺るがされないように何度も何度もそれを宣布されて、そして「すべてを成した」と霊界に行かれました。
亨進ニムは、お母様がサタンの手先の天使長の思いのままになっていると語っていらっしゃいますが、もし万が一、そのように完成したエバが、天使長に再び主管されて、お父様に背き、罪を犯すのだとしたら、それは原理の根幹が完全に間違っているということになります。当然、天使長も、どこの誰も絶対にお母様を主管することはできませんし、そしてお母様ご自身もそのような私たちの不足による愚かな誤解を解かれるために、わざわざそれを言葉にしてくださっています。
「あなたたちが一つになって、揺れることなく進まなければなりません。そして今後、どのように伝統が継承されるかということは、私が生きているかぎり、皆つくってしまってから逝きます。あなた方、考えてみてください。この母がどれほど知恵深いか。あなた方が考えても、どのようにも表現できません。拍手してください。(拍手)誰の言葉も聞きません。すべて包容はしてあげます。皆、聞いてあげます。私が母親であるために、赦し得るかぎり、すべて赦します。しかし、水位を超えれば駄目です。なぜですか?後代のために。分かりましたか?」(2015.3.18)
お母様は「誰の話も聞かれない」のです。すなわち、亨進ニムが批判されているすべては、お母様ご自身の、神様とお父様と一つになった自由意志によって、お母様ご自身がなされたことであり、誰もそれをそそのかしたわけではないわけです。原理的にそれは不可能だからだともいえるでしょう。
お父様が霊界に行かれることで恐ろしいのは、過去のお父様のみ言葉の一部を絶対視することで、いくらでも分派ができてしまうということです。簡単な話、ある一時のお父様のみ言葉で、現在のお父様は間違っているということだってできるわけです。実際にしてそのようにできた分派グループは数多く存在します。あるみ言葉を絶対視すると、その後のお父様は失敗した、摂理を外れたということが充分いえるからです。たとえば、Gグループはお父様の『御旨と世界』のみ言葉だけを絶対視することによって生まれた霊的集団です。韓国人のG氏は、それによって自分が、『御旨と世界』のみ言葉を実現した「天地人父母」だといってしまいました。
そのようになることがないように、お父様が霊界に行かれる前に宣布されたみ言葉が「天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会」なわけです。あらゆるみ言葉があっても、実体がみ言葉に勝り、その実体とは「天地人真の父母」であるということです。
Mさんが最初に出された、亨進ニムが切り札とされている亨進ニムに対するお父様の宣布文は、それを書かれる時の映像をご覧になっても分かるように、お母様がお父様に願われて、お父様が書かれたものであり、「万王の王は神様、真の父母様も一方の父母」で始まり、「以上の内容は、真の父母の宣布だ」で終わっています。つまりお父様とお母様が出された宣布であるため、それを訂正できるのはお父様とお母様だけです。そして、お母様は、亨進ニムが悟られ、戻ってこられることを待ちに待たれましたが、今回のような行動を始められた時に、世界会長の職位と権限を停止され、代わりに善進ニムを立てられたわけです。すなわち、私たちはカインの子女として、アベルの子女である善進ニムと一つになってお母様のもとにつながり、お父様と一つになることで神様と一つになることができます。それが実体基台です。
そしてここで書かれたお父様の文章でも、お父様は亨進ニムをその時、「代身者、相続者」と書かれたのであって、「後継者」と書かれたわけではありません。なぜならば、「後継者」という言葉が、ふつうの国語的な意味として、真の父母様を後継する、つまり第二の真の父母とならざるを得ない用語だからです。もちろん、亨進ニムが「自分は真の父母ではない」と否定していることは誰もが知っていることです。しかし、「後継者」という言葉がそのような意味を持ってしまうのです。「代身者、相続者」ならば、私たちすべては世界の前に真の父母様の代身であり、子女である以上皆、相続者であるという言葉になります。
お母様は以下のように語られました。
「真の父母2代、3代、4代が出てくることがあり得ますか?このような世俗的な王系統の二世、三世、このように出てきますか?違います。永遠に人類の先祖、天の父母様が先祖ではないですか?第2の真の父母様はありません。後継者はないという話です。それならば、皆さん方が聖書歴史をみれば、堕落しない可能性がある人の良心を正しく指導する祭司長がいますが、それゆえ、最高委員会を通して中心である真の父母の血族を通して、祭司長の位置はずっと任命されていき得るのです。分かりましたか?皆さん方が正しく分からなければなりません」(2015.3.11)
しかし、それに加えて、お母様は、現在、亨進ニムがその時の「代身者、相続者」と書かれた父母様の宣布文をもとに、自身の絶対権限を語られている今回の事態を収拾するために、その時の「代身者」という言葉ですら、厳密にはあり得ないのだということを語ってくださいました。
「あなた方が、真の家庭の子女を多く心配していることを知っています。あなた方の長兄である孝進兄さん、… 孝進の歌の歌詞の中には、孝の心が表れているでしょう?それでも韓国で勉強したので、この縦的な基準が立っています。ところが、米国で育った真の家庭の子女たちはとても不足です。…それは心配しないでください。私がいるかぎり、私は伝統を立てます。皆さん方祝福家庭であれ、真の家庭の子女たちであれ、皆、成長期間が必要です。そして責任があります。その責任をなし得ない位置では、ああだこうだと、真の家庭だからといって話すことはできません。今後もそうであり、人類の前に、天の父母様、真の父母様以外には代身者があり得ません。『真の父母様第2代』はありません」(2015.3.18)
この厳密な意味での「代身者」、「後継者」などの問題については、お父様もこのように語られています。
「今や先生がいなくてもお母様だけいても、み旨に何の支障もないのです。…それゆえ、先生が一人でいても父母様の代身であり、お母様が一人でいても父母様の代身です。『レバレンド・ムーンが古希を過ぎて70を越えたので後継者が現れないのか?』、そんな言葉はやめなさい。…今やそれで先生が第一教主、その次にお母様が第二教主だというのです」(1990.3.27)
何よりお父様にとって、生涯を掛けて投入された最も重要な目標が、神様の実体となるために、お母様と最終一体となることでした。そうして聖和の直前までお母様に投入されて、それをみごとに「完成、完結、完了」されたわけです。お母様をそのように訓練される始まりが、成約時代が到来してお母様中心の時代が来た1993年からであり、お父様は世界に対して真の父母宣布をされて、女性連合を中心としてお母様を前面に立てられました。その直前にお父様はこのように語られています。
「先生にとって死が恐ろしいでしょうか?私はお母様にいいます。『私が霊界に行く日が近づいてくるので、私がいる間に早く急ぎなさい』とお母様にいうのです。お母様と息子娘を全部皆、訓練しなければならないのです。今や分かっているのです。みんな準備して置かなければならないでしょう?そうしなければ泥棒に奪われるでしょう?お母様が第2教主の資格がありますか、ありませんか?(『あります』)大講堂に初めて現れるのに、あれほど堂々として男の度胸をもって、お母様以上にできるという人、手を上げてみなさい。(お母様から)多く学んだでしょう?お母様がそうするとは夢にも思わなかったでしょう?どうですか?(『そうです』)たくさん尊敬しなければなりません。先生は今や70を越えたので、ゴミ箱の近くに行きましたが、お母様は今ゴミ箱を収拾して、それを皆、掃除できる主人となったので、先生よりもお母様をもっと重要視することができる統一教会の教徒となれば、福を受けるのです。分かりましたか?(『はい』)お母様は、生きている間に孝進を完全に訓練させなければなりません。3人の息子を訓練させるように指示しているのです。(1991.10.19)
先ほどのお母様のみ言葉を見てもこのお父様のみ言葉を見ても、本来はお母様を支えるのが孝進ニムであり、孝進ニムを中心として3人の息子たちが一つになっているべきであったことが分かります。父母様の無念はその中心であった長子・孝進ニムを私たち祝福家庭の失敗の代価として霊界に先に送らざるを得なかったことではなかろうかということを感じてなりません。
しかし、女性の子女様は全員、お母様のもとに一つになっていらっしゃいます。男性の子女様は權進ニムだけでした。今回の基元節記念行事でも、仁進ニムだけはその子女・信權ニムを送られましたが、それ以外の女性の子女様は皆、参加して、權進ニムご夫妻と共に父母様に敬拝を捧げていました。私たちはカインとして、アベルの立場にいらっしゃる、善進ニムとその子女様たちと完全に一つにならなければならないわけです。
亨進ニムは5/24の「天の基準」という説教で、お父様が2007年5月11日に語られたという、「今やお母様は2013年6月16日までに自分を完成させなけばなりません」というみ言葉を根拠に以下のように語られました。
「2007年にお父様は、お母様が完成されなければならない期限を2013年6月16日に設定されました。お父様の聖和後になりました。聖和後約9カ月です。お母様にはまだ果たすべき責任分担が残されていたことが分かります。その責任分担をお母様は果たさなければなりませんでした。神様の直接主管圏に入っていないことは明らかです。自分で完成されなければなりませんでした」
これはまったく論理としておかしいといわざるを得ません。お父様は2007年5月に「2013年6/16がタイムリミットだ」と語られたとしても、その3年後の2010年天歴5月に、日付の時間まで明確に提示されながら、「すでに真の父母様ご夫妻は最終一体を成して、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布された」と宣布されたのです。
さらに最終的には、2012年4/14にお父様はラスベガスの天和宮で、「これからは、真の父母様である文鮮明・韓鶴子という二人が、堕落が存在しないエデンの園で『善悪の実を食べたら死ぬであろう』といわれた、それ以前の位置に帰っていき、…天の勝利の覇権的主権と天国を完成した、このすべてを喜びとして歓迎します」と宣布されて、お母様に「ご苦労様でした」と語られ、「天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会を最終完成完結することを、お父様の前に奉献いたします」と宣言されました。
お父様と共にお母様が「完成」されたというみ言葉は、永遠の宣言であって、それをそれ以前のお父様のみ言葉で否定することは、当然、できないわけです。
反論2●『天聖経』増補版出版はお父様の遺志に基づく
『天聖経』について、あるがままの事情を書かせていただきます。結論から申し上げれば、「『天聖経』増補版出版はお父様の遺志に基づく」という事実です。
まず大事なことは、お父様が聖和前の数年間、毎日、訓読会で『天聖経』を訓読されていた目的は、その永遠の世界に残さなければならない『天聖経』を永遠の歴史のためにチェックし、間違いを修正することにありました。もちろん、み言葉選集の原文が残っているのですが、しかし、それを教材として世に出す時には、誤解がないように、問題が起きないようにチェックして修正するということが必要だということだろうと思います。
ちなみにですが、実際にはお父様はみ言葉選集のみ言葉でさえ、ご自身が修正しなければならないとおっしゃっていました。
「国を立派にし、世界と真理を知る王がいるとしたならば、先生の説教集は宝物です。今も先生はそれをずっと読んでいます。死ぬ前にそれを整備しておかなければいけません。間違った所があれば、訂正しておかなければいけません。それが間違えば問題となるのです。200巻の中で、一言でも間違ったとしても、悪い人たちがその一言を取り上げてどのようにするか分からないのです。それが冗談であったとしても、本当だといって数億、数万の教派をつくろうとするのです。それを防止しなければならないのです」(1992.3.27)
すなわち、「数億、数万の教派」ができないように間違った箇所の修正が必要だと語られていたわけです。
その上で、お父様は『天聖経』を何度も読まれチェックされながら、その結果、「修正箇所が多くある」と語られていました。
「今日は、『天聖経』に対する内容ですが、私がこれに修正することが多いのです。『何ページ、何ページを正しく直すのです』という声が聞こえてきます」(2009.4.27)
そしてそれを、霊界に行くまでに終えなければならないとおっしゃっていました。
「霊界に行く時にはその準備をして、『天聖経』を完全に整理して、間違った内容がないようにするのです」(2004.9.4)
実際のところ、『天聖経』は、そもそも出版社が企画編集した単行本を合本したものであったため、大主題と本文の内容が多く重複するしかない構造を持っていました。また、単行本は、み言葉の原本であるみ言葉選集から引用せずに、先に刊行されていた本から2度、3度と引用しながら、潤文(※文章を潤色すること)を繰り返し、最終段階ではみ言葉が歪曲された段落が多くなったのです。
それをお父様が訓読に使われて、全部合本にして出版されたのが『天聖経』です。そもそも複数の本であったこともあり、主題ごとに重複するみ言葉が引用されている箇所、しかもその主題に合わせてそれらが少しずつ原文から修正されているという問題点も指摘されていました。
しかし、お父様は、そのご自身のみ言葉どおりに『天聖経』を修正することかなわず、霊界に行かれたわけです。それもまた、私たちの不足ゆえに、お父様を本来より早く霊界に送ってしまったということを考えざるを得ない内容でしょう。
いずれにせよ、この『天聖経』については、お父様ご自身が「手を加えてはいけない」と語られているため、その『天聖経』に実際にはいろいろな問題があったとしても、お母様はそれを訂正されることを許されませんでした。「修正箇所が多い」といわれていたわけですから、真の父母様の権限でお母様がお父様に変わって修正してもいいという考えもできそうですが、しかし、お母様はお父様の愛された『天聖経』をそのまま残すことを願われました。
その上で、もう一つのお父様のみ言葉がありました。それが『天聖経』は、実際にその合本になる前の本が出てからかなりの年数が経っており、2003年に『天聖経』として出版された後にも数多くのお父様のみ言葉が選集として発表されてきたという問題でした。
それでお父様は、『天聖経』ができた時以降のみ言葉も含めた第2、第3の『天聖経』が出なければならないと、ずっと語られていたのです。
「『天聖経』、これが、先生が今出版したのが、400巻を中心として抜き出したのです。今から1200巻となるのであり、地上で、天の国で、天国までしなければならないこれが、『天聖経』1巻、2巻、3巻まで出てこなければなりません」(2007.11.27)
「先生が語ったことを整理して逝かなければなりません。それゆえ、『天聖経』を中心としたものをつくったのです。今まで出版した先生の説教集480巻の中から抜き出した言葉です。その3倍が、まだ発表していない『天聖経』2巻、あるいは3巻となり得るものが待っています」(2008.9.25)
「『天聖経』も先生の出版した本400巻の中から抜き出したのです。この前、500巻が終わったといいましたか?それ以上が出版を待っています。いやあ、その中で『天聖経』を抜き出したのですが、このような本が何巻も出るのです」(2008.5.30)
「先生がもはや教えてあげることがありません。『天聖経』2、3まで今後いくらでも出てくることができるとみるのです」(2009.5.8)
すなわち、お母様は、お父様が「手を加えてはいけない」といわれていた「八大教材・教本『天聖経』」にはいっさい手を加えられず、しかしお父様が、「修正箇所が多くある」といわれて、「霊界に行くまでにそれを整理する」とおっしゃっていたそのみこころを実現してさし上げるために、新しく天一国が出発する歴史的な2013年基元節出発に合わせて、「天一国経典『天聖経』増補版」の発表を計画されたわけです。そのご計画は、おそらくお父様の生前からのものであろうと思います。
何よりもみ旨はみ言葉を中心として成されなければならず、新しい時代の出発には「出発のためのみ言葉」が必要です。まさに人類歴史が真に始まる時である基元節において、その「基元節」、「天一国」について語られたお父様のみ言葉が決定的に必要なわけです。「八大教材・教本『天聖経』」には、残念ながらそれらに関するみ言葉はいっさい入っていませんでした。
そして、それは、個人の発案や既存本の合本などではなく、それまで誰も取り組まなかった、真のみ言葉編纂の専門家たちによる総力戦でなければならなかったのです。
そして、お父様が聖和された以上、「すべて成した」と祈られた最後の祈祷まで含めた、お父様の生涯のみ言葉の決定版精選ができるのであって、そのようにしてお父様のみ言葉を誰よりも愛され、絶対視される真のお母様の総指揮によって、天国出発にふさわしいみ言葉の決定版が完成したのが、「天一国経典『天聖経』増補版」であったわけです。
お母様はみ言葉をいっさい変えていないばかりか、お母様以上にお父様のご心情を汲まれてみ言葉を絶対視された方はいないということになります。
なぜそれを、「お母様がお父様の『天聖経』を変えた」などと、まったく事実に反する言葉で騙そうとするのでしょうか。だいたい、「天一国経典『天聖経』増補版」が出たことで、お父様の「八大教材・教本『天聖経』」をゴミ箱に捨てる人などいるのでしょうか。それを主張する人たちは、新しいみ言葉集が出るたびに、古いみ言葉集を捨ててきたのでしょうか。お父様が愛した「八大教材・教本『天聖経』」として、その成立の過程の事実まで歴史的事実として含めて、永遠に残されていくだけです。そして、何よりも、お父様もまた、そのお母様が、お父様の生前の願いを奉って新しく加えられた「天一国経典『天聖経』増補版」の出版を喜ばれていないでしょうか。
お母様の、お父様のみ言葉に対する愛と精誠の結晶のみ言葉が出されたことを、「お父様が悲しんでいる」などという言葉を、いったいどこの誰が信じられるのでしょうか。
お母様はお父様の「八大教材・教本『天聖経』」を絶対的に尊重されたがゆえに、まったく新しい別の「天一国経典『天聖経』増補版」をつくられたのであり、それを持ってお父様の「恨」を解き、永遠の栄光を守ろうとされたのです。
お母様はお父様の聖和式の後で以下のように語られています。
「真のお父様は、永遠なる真理、すなわちみ言葉の主人です。…メシヤは『出発のための摂理』として、天の真理、み言葉を探求しなければならないのです。真のお父様はこのような摂理的要請によって、自ら千辛万苦の精誠とサタン分立の勝利、神様の認証を通してみ言葉を究明されたのであり、一生涯み言葉で摂理を陣頭指揮してこられながら、み言葉で生命力を吹き入れられ、愛で育み、再創造の摂理を完成してこられました。その結果、真の父母様路程の禧年を迎えて、八大教材・教本を完成され、訓読会の伝統を築かれて、万民が家庭でみ言葉と愛で天一国を定着し得る道を開いてくださいました。そのため、八大教材・教本のみ言葉の権威は、ひとえに真の父母様だけにあるのであり、これは加減なく子孫万代まで永遠の伝統として守られなければならないのです」(2012.9.17/基元節勝利のための統一教世界指導者特別集会)
反論3●父母様と違い成長期間の責任分担がある子女様
△△さんは、亨進ニムが「天福宮におられた時と変わらない」とおっしゃられるわけですね。
私も本当に過去の亨進ニムについて、慕わしい、忘れられない場面が多いのですが、今私の中で一番忘れられない、亨進ニムの最後の記憶が、お父様の聖和式の直後、2012年9/17の「基元節勝利のための統一教世界指導者特別集会」でのお姿です。
文亨進世界会長(当時)は、ご登壇されて、最初にお母様に感謝と慰労の拍手を願われ、私たちは皆、立ち上がってお母様に拍手を送りました。お母様も立ち上がられて頭を下げられながらそれを受けられました。
亨進ニムはみ言葉を語り始められ、お母様の勝利を、「エバの堕落によって失われた、神様の娘、妹、夫人、母、祖母、女王の立場をすべての復帰された」として、真の父母となられるための7段階の路程として、確信をもって詳しく解説されました。すなわち、真のお母様は、「1960年、第1次蘇生級聖婚式」で娘の位置、「1977年2月、地勝日」で妹の位置、「1991年7/1、神様祝福永遠宣布式」で夫人の位置、「1999年、世界80ヵ国巡回路程勝利によるお父様からの表彰牌」で母の位置、「2000年、世界40ヵ都市巡回講演勝利」で祖母の位置、「2003年2/6、第2次長成級聖婚式である『天地父母様天一国開門祝福聖婚式』と『天宙天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式』」で女王の位置、「2006年6/13、天正宮入宮戴冠式」で「神様と真の父母様を区別し得ない新しい時代が開かれた」として解説されたのです。
その上で亨進ニムは、「お母様はお父様と完全に一体になられているので、お母様はお一人の身体ではなく、神様と真のお父様が投影されて現れる真のお母様として、三位一体の実体であられます。今から天上の門は地上のお母様を通して開かれており、夜の神様と一体となられたお父様は、地上に実体としていらっしゃるお母様を通して生きた役事を続けられることでしょう」と結ばれて、再び全体の起立拍手と共にお母様を演台に迎えられることで、私たちはお母様の愛と涙のみ言葉を聞きました。この時、お母様は涙ながらに、「愛する食口の皆さん」と呼びかけられ、「真のお父様に愛と精誠で報答してくださったことについて、真心より感謝いたします。愛しています!」と呼びかけられたのです。
そのようにお母様の愛を証しし、お母様が、神様とお父様の実体としてこれからもずっと役事を続けられる、と堂々と証しされ、私たちに勇気と力、お母様に最高の慰労を捧げられていた亨進ニムが、今ではご自身が語られたことととまったく逆のことを主張されるようになったことに、私はその心中の試練の大きさを感じざるを得ない思いばかりです。
残念ながら△△さんは、父母様と違って成長期間の責任分担がある立場にある真の子女様を、お父様、お母様と一緒にしてしまっています。
子女様にどんなに素晴らしい心情と信仰がおありで、天によってどんな中心人物に立てられたとしても、あるいは逆にそうであればあるほど、私たち祝福家庭のゆえにサタンの攻撃にさらされて、願わざる背信の道を行ってしまう例は、枚挙に暇がありません。それが真の父母様と私たちとの違いです。
私は1998年に、お父様が顯進ニムを世界副会長に立てられながら、お父様の相続者であるように語られた時の状況をはっきり覚えています。郭錠煥会長に至っては、お父様が長い年月、誰よりも信頼されて摂理のすべてを任されただけでなく、全淑ニムを育て、顯進ニムを正しく立てて三代が一つになったことを称えて、「祝福家庭模範家庭」として、父母様から直接、5回も表彰状を受けられているのです。
仁進ニムもまた、ハーバード大学の神学大学院を優秀な成績で卒業されたとして、統一教会で初めての牧師按手祈祷である真の父母様の按手祈祷をもって、最初の「祝司長」に立てられ、お母様も準備された指輪を仁進様に贈られたことをよく覚えています。
このような流れをみれば、ある意味では、真の父母様によって3回も王冠を授与された亨進ニムご夫妻をサタンが狙わないはずはないということもいえると思うのです。そうして、本当に信じたくないことですが、まったく同じ道を行かれているといわざるを得ないのではないでしょうか。
そうでないといえる理由はたった一つです。真の父母様によって立てられた実体基台と一つになること。すなわち、真のお父様、お母様の実体のもとを離れないという、たった一つのことです。ちなみにお父様によって、実際に「完成した」といわれた人物は、お母様と、そして、それ以外では、第一弟子の金元弼先生だけでした。
何よりも、神様が働かれる基台というのが実体基台です。失礼ですが、△△さんがきちんと教会のアベルとの関係を重視していれば、見えてくる世界も、今とは違って大きく変わってくるのではないかと思います。
実体基台がなければ、何よりも繁殖ができません。具体的には外部に伝道する力が生まれないということです。現在のあらゆる○○グループは、内部の基台を崩すことはできても、外部に新しく伝道することができず、すなわちそれによっては永遠に天一国は完成し得ないわけです。そして、私たちの中においても、一部では非常に頑張って実績を上げているけれど、一部では伝道がなかなかできないでいる人たちにおいては、やはりこのような分裂活動によって、地上の実体基台の中心であるお母様に対する不信感が広まっているからだと思います。
でもそれはある意味、当たり前だともいえます。何といっても真の子女様が、真のお母様に反対されているわけですから。しかし、だからこそ、私たちはそのような子女様の前には、カインではなくアベルの立場に立っていくしかないわけです。そして、お母様と一つになられている子女様をアベルとしていくわけです。それはお母様との地上の実体基台を勝利して、外部世界を伝道していくために、絶対に必要なことです。すなわち、地上のお母様とそれに従われる子女様と一つにならなければならない理由は、私たちが先に救われた者として、地上の今生きている全人類に対して重大な責任あるアベルであり、全世界を救っていく使命があるからです。
本当におこがましい発言になってしまいますが、それでも顯進ニムは、まだ世界に対して独自にみ旨を広げていくという方向でしたが、胸が痛いことに、亨進ニムは、現在、すべての力をお母様と統一教会を攻撃することに向けられているように見えます。
実体基台の中心は真の父母様です。キリスト教には使徒信条というものがあります。父と子と聖霊に対する信仰の告白です。聖霊を認めなければ、聖霊によって生まれ変わった自ら自身の新しい生命を認めないことになるからです。私たち統一食口においては、文章にはなっていなくても食口信条ともいえるものがあります。すなわち神様とお父様とお母様という三位一体を、自らの父母として信仰告白して迎えているということです。
ここでもしもお母様を信じないというならば、それは残念ながら統一食口ではないということになります。祝福家庭として、お母様なしには祝福を受けることも、自らが神の血統に生まれるということもないからです。その三位一体を絶対視しない存在は残念ながら、すべて主流から外れているだけではなく、自ら統一食口でないという立場に立っているということになります。お父様とお母様を合わせた真の父母様との関係性こそが、神様が働き得る唯一の実体基台です。
反論4●父母様が内室で語られたことを論ずる過ちについて
このような観点における論争が不毛であり、そのような真のお母様を攻撃する論理に相対することが永遠の生涯において、時間の無駄であるばかりではなく、大きな後悔の一点となると考えられることは、ぜひ勇気を持って退室してくださることを願います。
まず、お母様は公式席上でご自身のことを「メシヤ」といわれたことも「神様」といわれたこともありませんし、亨進ニムが語られたようなことを語られたことも一度もありません。亨進ニムが語られているのは、すべてご自身と論争のようになった内室における会話ばかりです。
お父様の会話であれ、お母様の会話であれ、内室における発言を全体の前に公表して攻撃することは、お父様、お母様に対する不敬であるばかりでなく、それを聞いた私たちにそれを消化する能力がなければ、すべてが私たちの天に向かう心情を妨げる蕩減になってしまいます。
お父様もお母様も、あくまでも公式席上で語られたことだけをもって、真の父母様の公的み言葉を信じることを切実に願っています。お父様が生前より「すべてを世界本部の公文によって統制される」といっておられたことはよく覚えておられると思います。それがアベル・カインであり、天の公式の実体基台であるからです。
まず、「メシヤ」だ、「神様」だなどという言葉は、あくまでも内室における個人的な会話に置いて、亨進ニムがお母様の権威を認めず、ご自身がお父様の権限を代身して、お母様を退かせようという考えを持たれているために、お母様もそのように答えるしかなかったのであって、公式的な言葉とはまったく違います。
お父様の聖和式のすぐ後に、公式席上でお母様がお父様について語られた言葉を、皆さんもご存知だと思います。
・「これから新しい摂理的転換期、新しい時代を開きながら、私は何よりも真のお父様の摂理的位相が確固されるように願います」
・「第一に真のお父様は、人類の善の先祖、真の父母様であられます」
・「二番目に、真のお父様は永遠なる真理すなわちみ言葉の主人です」
・「三番目に、真のお父様は神様の救援摂理の完成者です」
・「四番目に、真のお父様は平和の王、万王の王です」
・「五番目に、真の父母様は『天地人真の父母』として、神様の位相を完了なされ、この地上で初めて創造本然の完成を成就されました。 真のお父様は、僕の僕の立場から蕩減復帰摂理を展開され、その勝利的結果によって、サタンの主権は徐々に縮小するようになり、神様の位相は徐々に創造本然の位相に格上げされたのです。2000年前、イエス様が、神様を『父』として啓示を受けましたが、それによってユダヤ人たちから神様を冒涜したといって、十字架の苦難を受けるようになったことを皆様も知っておられます。しかし真の父母様は、この地上で実体的に蕩減復帰を完成なされ、神様に本然の創造主、すなわち天と地と人間を主管される『真の父母』としての尊貴と栄光を探し立てられたのです」
・「このように真の父母様の摂理的位相は、摂理の基準によって変化してきたのであり、その基台の上に神様の解放と釈放圏が成されるようになります。メシヤから真の父母、天地父母、天地人父母、祝福家庭王、平和の王、万王の王を超えて、2010年『天地人真の父母定着』を宣布されました。すなわち神様は『無形の天地人真の父母』であられ、真の父母様は『有形の天地人真の父母』として定着なされ、創造主神様の本質的正体性を実体で完成、顕現させられたのです」
以上がその時のお母様のみ言葉の主要部分の抜粋です。
これはたとえばという仮定の話ですが、内室において、亨進ニムが「自分はお父様から権限を授けられたので、お母様には自分を制する権限がない」という意味のことを主張されたならば、お母様は、ご自身がお父様と同じ権限を持っていると主張せざるを得ないのは、誰でも理解できると思います。もし、亨進ニムが「神様は男性であり、お父様から自分へと、男性を通してみ旨が継承された」といわれれば、お母様は「そうではなく神様は父母であり、真の父母も昼の神様としてお父様、お母様が同等である」といわざるを得ません。亨進ニムが、「お父様はメシヤだが、あなたはメシヤではないじゃないか、それではあなたもメシヤなのか」といわれれば、「そうだ」と答える以外にありません。そのように今の亨進ニムを説得するために、お母様が現在、ご自身の絶対性を強調せざるを得ない立場に立っておられるのは、誰もがよくご存知だと思います。
でもお母様がそれを公式席上で語られたわけではないことが重要なのです。さらには、お母様が公式席上で、これだけははっきりさせなければならないと語られている、神様は「天の父母様」であるという宣言や、「独生女」宣言、「独生子、独生女は同等である」という宣言、お母様はサタンと関係がある血統の出身ではなく胎中から聖別された血統の中に生まれた、という宣言などは、すべてそのような論議に対処するための脈絡から生まれていることが分かると思います。もちろん、それらは、亨進ニムがいうように側近の誰かがお母様に吹き込んだこと、などではありません。お母様はご自身が「誰の言葉も聞かない」とおっしゃっているとおりです。
そしてそれらについては、皆、お父様によってはっきり公式席上で語られてもいることなので、お母様も公式席上で語られるのです。
まずお母様が3代の母の基盤の上で、血統転換した母胎から生まれているということをお父様ご自身がはっきりと語られています。
「この地球上に堕落しなかった本然の立場の母がいなければなりません。いいかえれば、悪の血統を通した堕落した愛の因縁を結んでいない本性の母がいなければならないのです。…再臨主は人類の母を捜しに来られるのです。すなわち、新婦を捜しに来られるのです。新郎であられる主がこの地上で捜される新婦は、堕落圏内で見つける新婦ではありません。堕落しない純粋な血統を持って誕生した方を捜すのです。それならば、そのような新婦、すなわちその母はどのような基台の上で生まれなければならないのか?堕落した世界のアベル的な母の基台の上で生まれねばならないのです」(1970.10.19)
また、お父様はご自身が亡くなられれば、お母様に臨在され、お母様がみ言葉を語られるようになるということをはっきりと語られています。
「もしも先生が死ねばどのようになりますか?お母様でしょう?先生が霊界に行ったとしても、お母様が地上にいれば、霊界、地界の統一圏が生じるので、いつでもお母様がいる地上に来て、一緒に生活することができるというのです」(1993.10.15)
「私が死んだとしても、統一教会を教えてあげることができる能力もあるので、お母様が説教する時が来るというのです」(1989.3.1)
もちろん「独生女」についてはお父様はざっと30回は語られています。
「皆さん考えてみてください。神様の独生子イエス様がこの地上に来られて、もし死ななければどのようになりましたか?イエスが『独生子』だといったので、神様はその前に『独生女』も送られたはずなのです」(1959.10.11)
「神様の初愛を根こそぎ受けることができる独生女に出会うためイエス様は再臨するのです。…その位置がどんな位置か?堕落しないアダムとエバの位置です」(1971.2.17)
また、神様が、真の父母様の最終一体をもって実体を着られ、結婚されれば「天の父母様」になるということも、お父様が生前からはっきりと語られていたことです。
「地上天国は実体の真の父母と共に暮らす所であり、天上天国は永遠なる霊的な『神様父母』と共に暮らす所です。…アダム・エバが天上天国に上がっていけば、彼らが神様の位置に立つのです。そうして神様が、実体を着たアダム・エバの体として変化した、霊的な主体的主人公として現れるようになるのです。霊界に行くようになれば、『神様お父様』だけいるのではないのです。『神様お母様』がいるようになる、ということです。お母さん、お父さんなしに生命体が生まれ得ますか?そのようなお母さん、お父さんのように、アダム・エバの背後には、神様が分かれて出てきて、一つになっているのです」(1977.1.1)
「アダムが誰か?『横的な神様』です。神様は何か?『縦的な神様』だというのです。…それならばエバは何か?『縦的な神様』の前に『横的な神様(アダム)の妻』です。エバは『横的なオモニ神様』で、神様は『縦的なオモニ神様』です」(1982.4.26)
さらに亨進ニムが実際にあった事実だとして語られる「6マリア」の話は、お父様が公式席上ではっきりと何度も否定されています。もしお父様が公式席上で否定されるならば、私たちはそれを信じてはいけないのではないでしょうか。私は6マリアなど嘘だというお父様のみ言葉を信じますが、もし、お父様がそれを内室でだけ語られていたのならば、それを知ることが私たちの正しい完成に害になるということなのではないでしょうか。
たとえば、イエス・キリストの父親がザカリヤであることは、2000年間、まったく明らかにされないばかりか、その家庭の存在すら誰も注目しませんでした。明らかなことは2000年前、十字架につかれたイエス様が摂理を進められるためには、それは語られてはいけなかったわけです。イエス様は神を父とする神の子でなければ、誰もその権威を信じられなかったからです。
「この者たち!『6マリア』だなんだという朴正華の言葉は、全部、嘘なのです。噂が立ったことを勝手に装飾してあらゆることを皆語ったのです」(1998.9.23)
「統一教会の先生のみ旨を、たちの悪い人のようにしようとする人たちが、堕落した人たちです。統一教会で追い出された人たちが友をつくろうとそのような人を立てて、生き残り得る道があると、ありとあらゆる言葉を皆、つくります。あきれ返る!私も知らない6マリアの話、先生が女性たちを中心としてあらゆることをしたという話、あらゆる話を想像して話したのです」(2004.8.21)
反論5●お父様の聖和とお母様の赦しによって迎えられた基元節
亨進ニムが糾弾される韓国幹部の問題に関してですが、それについてお母様が語られているのが、「許せ、愛せ、一つになれ」でもあります。その上で、お母様は上の水が清くてこそ、下の水も清いとされながら幹部たちを指導されています。何より、亨進ニムは、お父様ご自身が生前に立てられた幹部を徹底して批判されますが、それは何よりも、子女様は、お父様、お母様と見つめる目が違うということを自ら告白されているわけです。
以前、李耀翰(イ・ヨハン)先生が、お父様があまりにも堕落性が多い人を幹部に立てられるということを理解できなくて悩んだことを語られたことがあります。クリスチャンとして準備されてきた李耀翰先生の目からは、実際に問題を起こしそうな人ばかりで、中には本当にお金の問題や男女問題を起こす人もいるというのです。それでそのことがずっと疑問で、ところが、何度お父様に尋ねても、お父様は「お前はどれだけ自分が聖人だと思っているのか、自分を反省しろ」といわれるというわけです。
それで、とうとう全体の前でお父様が語られたのは、「お前たちの目には彼の悪い所しか見えないが、彼にはお前たちにはない、お前たちの知らないよい面があるのだ、それをみ旨に役立てるのだ」とというわけです。そのみ言葉で李耀翰先生が悟られたのは、完成していない私たちは、堕落性があるので、堕落性同士がぶつかってしまって、許すことも耐えることもできないが、しかし、お父様、お母様はご自身が本性しかないので、堕落性ではなくその人の本性だけに相対されて、立てられているのだ、ということだったわけです。
本性で見つめる目というものは、完成された真の父母様だけのものであり、そして何よりもそれがあるために私たちも含めて、皆がみ旨の前に許されて立たされているのだということになります。
すなわち、私たちの目は堕落性、父母様の目は本性による「矜恤」の心情であり、愛なわけです。
現在、教会内に亨進ニムのみ言葉に触れる人がどんどん増えることで、私たちはあまりにも不信や疑問、分裂や怒りや恨みの情に相対してしまっています。これらこそまさに、真の父母様の本性の目から私たちを離れさせる、堕落人間の堕落性の視点そのものです。しかし、霊的に見た時には、私たちは今、あまりにもそこに集中し、あまりにも捉えられてしまっていることを感じます。
その出発は、真の子女様を慕い、そのご心情に寄り添おうとする食口として、ある意味、当然ではあったかもしれないけれど、しかし、サタンがそれを狙っているということ、私たちはそれを乗り越えなければならないということも間違いないことなわけです。私たちは、ここを離れて、これらの試練を、信仰と、理解と、統一と喜びと感謝の情によって克服しなければなりません。
実際、真の父母様が一つになって進めていらっしゃる、現在の天のみ旨の中心で何が起こっているかに目を向けるならば、私たちは、天の目から見た時に、今の時が、どれほどまでに恵みの時代であり、私たちがそれをどのように享受すべきかということがよく分かります。なぜなら、天はそれをはっきり伝えてくださっているからです。
何よりそれは、私たちの真のお父様が、2012年までの12年間に「120年」の生涯を蕩減復帰されることによって、南北統一が成されなかったとしても、堕落前の「取って食べてはならない」という戒めをもらう前の時代圏に戻るようにすべての蕩減を払ってくださったことによります。そのことのゆえに、今、真の父母様を中心として、本然のエデンの園が出発して、それによって基元節の行事も行われたわけです。
それは、なぜそのようになったかというと、私たちが2004年までに氏族メシヤの責任を果たし得ず、失敗してしまったことから始まりました。その宣言がこのみ言葉です。
「80歳でカナンを復帰して天下統一をしなければならなかったにもかかわらず、それができなかったのです。ですから…今から120年(歳)になる時までにすべてを終えねばなりません。…それを管掌する先生は、最初の40年、80歳までの40年、今の40年を、それぞれ4年として、2001年から2012年まで、92歳を中心とする2012年までにすべてを終えるのです」(2004.7.8)
すなわち、すでに2004年以降の歴史は、お父様がご自身の生命を犠牲にして、たとえ実体としての南北統一がたとえできなかったとしても、2012年までにすべてを終えることができるようにするための摂理だったわけです。なぜなら一生涯に該当する120年を生きた条件を立てる、ということは、それがそのままお父様がその期間内に霊界に行かれることを表しているからです。
しかし、真のお父様のその犠牲の精誠の上に、2012年までに、本来の外的国家復帰は残っているけれど、カナン復帰は成され、絶対に変わることのない真の父母の実体が地上に完成したということをもって、そこと一つになることによって天国圏が完成していく基元節以降の時代を迎えることができました。
すなわち、完成した天国そのものである実体の真の父母に侍る生活を通して、天国圏が広がっていくというのが、他でもない今の時代なわけです。それでお母様は、複雑な外的摂理以上に、「真の父母を知らせる」ということを最大の使命として命じられるわけです。
すなわち、モーセの時代にメシヤの象徴である幕屋を、一つのバトンのように信仰することで中心人物が変わっても摂理が進んだように、真のお父様、お母様を二枚の石版のようにして、たとえ、お母様もまた霊界に行かれた後にも、お父様、お母様を絶対的に信仰する人たちが続く限り、そこから天国が永続していくということなわけです。
そのための、大前提が、お父様が「すべてを成した」という祈祷と「最終一体」の宣布であり、まさに「天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会」の内容でした。
その蕩減の完全終了は、2012年4月14日に、天和宮での特別宣布式として発表されました。お父様は「これからは、真の父母様である文鮮明・韓鶴子という二人が、堕落が存在しないエデンの園で『善悪の実を食べたら死ぬであろう』といわれた、それ以前の位置に帰っていき、…天の勝利の覇権的主権と天国を完成した、このすべてを喜びとして歓迎します」と宣布され、お母様のほうをご覧になって、「お母様、ご苦労様でした」とされるとともに、「天地人真の父母定着実体み言葉宣布天宙大会を最終完成完結することを、お父様の前に奉献いたします」と宣言されたわけです。
まさにその事実を中心として、お母様が語られるように、み旨の中心が、永遠の世界を見つめた、まったく本然の世界のみ旨となったわけです。すなわち、今、天宙の中心では、「天一国憲法」が制定され、真の子女様を中心とした天一国最高委員会が出発し、天一国の5権機関である「5苑」が組織された時代、永遠のシステムが完成することによって、真のお母様がおっしゃるように、「私たちには希望の未来しかない」ということがはっきりと実体化していっているわけです。何よりも今、私たちは、その希望の未来と一つにならなければならないのです。
しかし、そのために、私たちがどうしてもこの時代に自覚しなければならないことがあります。それは、お母様が、2013年1/14に私たち在韓日本食口たちを天正宮に呼んで、語ってくださった以下のみ言葉です。
お母様は、天地創造は聖書では6日間だけど、夜という成長期間を数えれば12段階、すなわち「段階別に考えるならば、12日かかったとなる」とされました。それで神様も母親の出産のような苦痛を通して万物一つひとつを創造されたために、「神様は13日目に対する夢が大きかった」と語られ、その夢とは、「四位基台完成」であり、「オンマ、アボジになりたかった」、すなわち「祝福」であると語られました。そして、それゆえにお父様は、2013年1/13を基元節に定められて、「神様王権即位式から12年間」に、その13数を迎えるために神様の天地創造のような全身全霊の投入をされたと語られたのです。お父様は2012年に聖和されざるを得なかった理由です。
その上でお母様は、「皆さん方、韓国に来て20年を越えた人は手を挙げてください」と尋ねられ、「20年の間に嫁ぎ先の氏族メシヤになりましたか?」と聞かれて、「皆さんが責任を果たしていたならば、お父様が今も生きていらっしゃったかもしれません。皆さんが送ったのと同じであることを痛感しますか?」と語られたのです。
これはどういうことかといえば、もしもお母様が地上にいらっしゃらなかったとしたら、私たちは、責任を果たせずにお父様を霊界に送ってしまった、まさに、イエス様を十字架につけたイスラエル民族のようになっていたということです。そうなれば、私たちの後孫の行く道も悲惨な蕩減を負わざるを得なかったということなのです。しかし、お母様が地上にいらっしゃったがゆえに、私たちはその罪の赦しを受けることができたということなのです。それが、基元節の前に私たちが皆、臨んだ、あの聖酒式だったということです。
私たちは、地上にいらっしゃる唯一の真の父母であるお母様が、どれほどの偉大な価値をお持ちであるか、ということをあまりにも知らな過ぎると思います。お母様によって、罪を赦され、お母様によってとりなされてお父様の前に立つことができている私たちであるということをはっきりと自覚すべきです。そしてその上で、支流として流されていくような一時的な動きにとらわれるのではなく、永遠の天一国をこの世界天宙に広げていくという歴史的な課題を中心に、今その天宙的摂理を進めておられるお母様と完全に一つになること、それこそが、私たちが今、一番、中心とすべきことであるわけです。
お父様はお母様の価値についてこのように語られています。
「実体のお母様が出てくることによって、霊的にお父様の中に入っていった息子娘たちが、お母様のお腹の中を通して、直系の息子娘として再び生まれたという条件が立てられるのです。そうして初めて、『庶子』から『直系の子女』の因縁を持って、天の国に入ることができるのです。これが根本復帰です」(1992.9.20)
すなわち、お父様に従ってお母様を否定するということは、せっかく受けた天の祝福を否定し、自ら庶子の血統に残ることを意味しているのです。これが、私がお母様を否定する人は統一食口になり得ないといっている理由です。
私は皆さんが現在、お母様を否定する情報に接していることは、まさに私たちをして「庶子」の立場に引き戻す、大きな過ちとなると思わざるを得ないと思います。ぜひ真の父母様と共に天国のみ旨の中に生きるために、多くの方が本来のお父様、お母様のもとに一つになってくださることをお願いします。
●参考
*△△さんが提出した資料
|
説明を追加
励ましのクリックを頂ければ聖霊感謝です。
|