上で改革の必要性を述べた文書にはこうあった。
なぜ改革が必要か?(Why Restructure?)
① イギリス家庭連合(FFWPU UK)は伝統的にピラミッド型組織のトップダウン方式で霊的指導と組織運営の明確な線引きもないままに構成されてきた。
今日そのような仕組みが限界に達しているのは明らかである。
献金範囲内での適材適所の人材配置、効率の極大化、無駄の削減、透明性と説明責任の強化、財政資産運用における公的、私的目的の峻別。
以上の結果をもたらしてくれる新しい組織とシステムを再構築する時である。
② 行動の指令はこれまでトップダウンであったが、指導層と一般食口との間の交流(give and take)が必要である。企画、アイデアなども下から上に流れるようにする必要がある。
③ 関係、決定、支出、責任についての通達の明確なルールを作る必要がある。
④ 家庭連合のメンバーが運営指針の決定、人事などに大きく関わる必要があり、家庭連合の活動に大きく参画し、オーナーシップをもつ必要がある。この目的を達するためにメンバーシップのシステムを作る。
⑤ 任意で抑制の利かない意思決定から責任を分かちあい、説明責任の利いた意思決定の仕組みに移行すること。
⑥ 任期、給与、責任を明確にした上で、効率の良い透明な家庭連合の運営は将来のコミュニティーのリーダー、その他の指導者を育てる上で家庭連合をより魅力的なものにする。
⑦ イギリス家庭連合はイギリス国内の献金額3千万ポンド(約55億円)で運営されている。イギリス家庭連合はその摂理的目的達成と同時にプロフェショナルで規律に基づく経営構造とその支援システムの必要性を両立させるような近代的な組織を必要とする。
イギリス家庭連合の改革案のなかで「国家リーダー(イギリス家庭連合会長)」についてはこのように述べている。
摂理機構(providential structure)
国家リーダー(National Leader)
① 役割及び責任
- 国家評議会(national council)の議長を務める
- イギリスでの統一運動の霊的指導者
- 大陸会長との連絡連携
- 対外的にイギリス家庭連合の代表となる
- 各部局の長と個人的に定期的会合をもつこと
② 選挙
- 4年ごとに行う
- 国家リーダーの選挙においてイギリス家庭連合のすべてのメンバーが立候補できる。コミュニティーの評議会は7人以上の推薦人(家庭連合メンバー)をもつ立候補者についてはすべて考慮しなければならない。評議会は資格を有する立候補者をメンバーに提示し、メンバーの選挙により3名を選ぶ。評議会がその3名の選抜候補者名簿から一人選んで国家リーダーに任命する。
③ 説明責任
- 国家評議会と共同して働くこと
- 一般のメンバー及び大陸会長に定期的報告を行うこと
④ 国家リーダーの罷免
- コミュニティーの評議会の80%以上のメンバーより不信任案が提出された場合は国家リーダーを退任しなければならない。その後直ちに選挙を行う
―改革案引用終わり―
もちろん上記は決定事項ではない。
指導部も参加する改革委員会で5カ月間練られた改革案の中にある討議のための叩き台である。
指導部も参加する改革委員会で5カ月間練られた改革案の中にある討議のための叩き台である。
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