2024年3月28日木曜日

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神

 劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神


「劉正玉牧師の原理本体論は受け入れられない。」「本当にお父様が言われたことを言っているのか疑問だ。」「これは単なる劉先生の個人的神学だ。」


このような声を多数聞きます。

私も大いに疑問を持っていました。

もちろんそのまま受け入れる人もいます。

井田講師は、あまり疑問を持っておられないようです。

日本を代表する講師が、そうであることは問題があると思われます。


なぜなら、この劉正玉牧師の原理本体論は、かなりの大きな神学的問題があるからです。


これは日本だけのことではなく、劉正玉牧師の原理本体論にある神学的問題を理解しないまま、米国、韓国、世界で、この劉正玉牧師の原理本体論を講義に使うのは、やはりよくないことを井田講師の講義を見て、今回、改めて感じました。


この原理本体論の問題について、2016年と2021年の2回問題提議していました。


2016 原理原相論試論(問題点提議編)

2021 天地創造神は両性具有神なのか? 原理原相論試論(問題提議編)


ただ天の父母論にフォーカスしていましたので、両性具有神という問題点がボケていたきらいがあります。というよりも、配慮しました。


それでは今回は、劉正玉牧師の原理本体論のその問題点を明確にしたいと思います。


劉正玉牧師の原理本体論は略語でYuOSDPとします。

(Yu=劉正玉牧師、OSDP=原理本体論)


今回は、YuOSDPの神様とはということで説明します。

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*日本語原理本体論 本陽性と本陰性の統一体 82~83ページ


神様は本性相と本形状の中和的統一体としてだけではなく、 本陽性と本陰性の中和的統一体として存在されます。

本陽性と本陰性とは、神様の「絶対性」(生殖器官)に属する二つの要素をいいます。

それは神様が真の父の生殖器、すなわち「絶対性」の精子である真の生命の種をもち、真の母の生殖器、すなわち「絶対性」の卵子をもったという話です。


神様の実体の男性がアダムであり、実体の女性がエバです。男性と女性が実体として現れる前に、神様の中にあった陽性と陰性は、神様の二つの生殖器です。神様が二つの生殖器をもっていらっしゃるという話です。人間が分立されて現れる時、男性と女性の生殖器が別々に出てきたのです。


神様は二つの生殖器をもっていらっしゃいましたが、その生殖器は使うところがありませんでした。原因的存在には時間と空間性がないばかりか、神様は無形の本体であられるからです。ですから、神様は二つの生殖器をもっていらっしゃいますが、ご自身が自ら感じ、体恤することはできなかったのです。それで神様は分離された実体を創造し、人間は男性の生殖器、女性の生殖器が別々なのです。


神様は男性格主体なので、女性を先惟し、男性をつくりました。女性を先惟したという話は、その女性に合うように男性をつくったという話です。神様はエバのものが凹だという事実を先に知っていらっしゃったので、凹に合うようにアダムを凸としてつくったのです。アダムの凸は、父なる神様の凸に似たのです。

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YuOSDPの神様はどんな神様でしょうか?上記の記述を次に整理します。


1.神様の中にあった本陽性と本陰性は、神様の二つの生殖器である。

  神様は二つの生殖器をもっている。絶対性精子と絶対性卵子を持っている。

  それが人間が分立されて現れる時、男性と女性の生殖器が別々に出てきた。

2.神様は原因的存在、時間と空間性がない、神様は無形の本体。

3.神様は男性格主体なので、女性を先惟し、男性をつくった。


以上より

・ まずこの神は、時空間が無いから、創造以前の神、即ち夜の神である。

・この夜の神は、陽性と陰性の二性性相である。

・この夜の神は、この夜の神は絶対精子と絶対卵子をもつ。

 さらには男性と女性の生殖機の二つを持っている。

・女性生殖器を持っているのに女性を先惟(先に考え)してつくった。


以上のYuOSDPの分析から、

このYuOSDPの言う原理本体としての夜の神は、男女それぞれの生殖器を持った両性具有神であると断言できます。

真の夜の神は、男性女性でいうならば、真の父母の真の愛を持つ男性です。

絶対精子をもつ一性性相です。

二性性相、授受作用、四位基台の原理は、この一性性相である夜の神様が創造されたロゴスですから、夜の神様の位置で、陽性陰性の二性性相で存在していません。

二性性相、授受作用、四位基台は時空間を表しますから、当然、時空間創造前の夜の神様の位置では存在しません。


ですから、このYuOSDPの夜の神は、創造後に存在するようになった霊的存在です。

よってこのYuOSDPの神の正体は、夜の神を名乗る両性具有神、サタン神、堕落天使であると結論付けることが出来ます。


真のお父様も前を見れば男性生殖器であり後ろを見れば女性生殖器という御言がありますが、これはロゴスの段階、夜の神様が発した言葉、原理の段階の二性性相を言っておられます。


このYuOSDPは、時空と空間が創造される前の神、夜の神の原理本体が両性具有神だというのです。これは明らかにサタン、悪魔だという結論をだせるという事なのです。


2016年、2021年に取り扱ったYuOSDPの「神様は真の父母」論を見てみます。

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・もちろん「絶対性」の精子をもって真の父は、真の父母であられる神様の中にある真の父であり、「絶対卵子」の卵子をもった真の母は、真の父母であられる神様の中にある真の母です。(本体論 P232-233) 


・本来、男性格主体なので、父と呼びますが、本体として見るときは真の父母です。(本体論P234 )

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劉正玉牧師は「真のお父様は、原理本体は絶対にお一人でなければならないと仰いました。(2016年10月19日)」と言います


このことからすると、「夜の神様は、一人りの男性格主体にして精子と卵子をもった、つまり男女の生殖器を本体とする真の父母」ということになります。

確かに神様は一人である一神論です。しかし男女の生殖器を持つ二性一神論です。

家庭連合の言う「天の父母様」という神も両性具有神です。

絶対性論を嫌う韓鶴子総裁からはこのYuOSDPは排斥されたとはいえ、

このYuOSDPは、同じ二性一神論の両性具有神を天の父母様とする家庭連合の独生女論と同類の神学と言うことなのです。


 *家庭連合の天の父母様が両性具有神である説明は以下参照

  -【家庭連合が拝する「天の父母様」とは「両性具有神」という悪魔】

  - 黙示録の審判時代、キリストの勝利は堕落天使の正体を知ってこそ


このYuOSDPの両性具有神に対する、三代王権ご家庭の國進監査院長の神学見解があります。

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質問:原理本体論の中で「神様は二つの生殖器を持っている」という表現があります。

國進様: お父様は天聖経の中で明確に神様は父であると言われています。神様は圧倒的、究極的な主体の存在であり、ご自身を圧倒的に主体的、あるいは男性的なものとして表され、示されています。神様には女性的な性質もありますが、それはより小さな性質であって主要な性質ではありません。

神様が被造物と究極の対象的相対である女性を創造されたとき、女性は、女性器を持った圧倒的に女性的な、つまり対象的なものとして現わされました。ですから神様は、二つの性質を持ちますが、圧倒的に男性的な父として表されるのです。


質問者:それは両方の生殖器を持っているという表現でよろしいのでしょうか。

國進様: 私達の立場は、基本的に天聖経に基づく解釈であり、お父様の解釈というのは、神様は男性的主体であります。それが答えだと思います。男性的主体はペニスを持っています。もっとはっきり言って欲しいですか(笑)。


質問者:女性の生殖器を持っている神様というのはあまりふさわしくないように思いますが、どうでしょうか。

國進様: 私たちの立場ははっきりしています。お父様が生涯で残された原典に手を出したり編集したりしないということです。それで、皆さんは素晴らしい知性を持った神学者ですので好きなだけ自由に討論してください。しかし、教えは非常に明確ですので、私たちは天聖経の教えを忠実に守るということです。神様は男性的主体です。


国進様:2016年10月31日の質疑応答より

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要するに、

神様は圧倒的、究極的な男性的主体の存在であり、男性生殖器を持っている。

神様の女性的な性質は小さな性質、主要な性質ではない。

神様は、女性を、女性生殖器を持った圧倒的、究極的な女性的対象の存在として創造された。

ということです。

つまり神様には女性生殖器は無いということです。

 *詳細参照:<原理原相論>原理本体論再考:夜の神様は圧倒的男性である。


このような問題の有る両性具有神を神観として書かれたYuOSDPの他の記述も全般的に信用できないということになります。

個人の神学で留まっているのならいいのですが、公式教材として信徒にこのYuOSDPを持って講義するのは非常に問題があると言えるでしょう。八代教本でもありません。


そういう両性具有神論で書かれたYuOSDPが提唱する女性先惟論も、非常に問題があります。

女性先惟論は、このYuOSDPから、井田講師を始め様々な人が支持しているようです。

しかし 絶対精子しかない夜の神様としての女性先惟論は、お父様の先惟論と違います。

これについては、先日礼拝でも一部話をしましたが、機会がありましたら、論じてみたいと思います。


1 件のコメント:

  1. 幹部たちは屈服した天使長でアリ 屈服したサタンです。
    そのサタンがお父様と原理を愛したわけですから それはそれで許されます。
    ですので お父様の視点で見た場合 問題が多いのは当たり前で 
    メンバーは お父様が愛した 韓オモニのレベルまでしか上がれず
    彼女が落ちれば 蘇生期以下までお腹ぐるぐる急降下であるわけで
    江利川会長を中心とするものは江利川会長レベル
    康オモニをオモニとするものは完成期まであがれるわけです。
    そのように 劉先生の本体論は 学んだものが説明できる内容ですが
    原理講論と聖書と原理本体論とアボジ 2代王 国進様の見解を比較して
    判断する内容だとおもいます。
    アメリカも韓国も日本もそれを議論するレベルまで上がっていないことを理解しメンバーのレベルアップを図らなければなりません。
    議論する会合が必要ですね!

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