アメリカングローバリズム
②アメリカングローバリズムの中東戦略
講話:S講師
アメリカ・グローバリズム勢力による歴史の闇1-2.S講師
アメリカ・バイデン政権の誕生によって始められた2つの戦争、
ロシアによるウクライナへの侵攻と、
ハマスによるイスラエルへの攻撃を理解するためには、
その背後にあったアメリカの暗躍を知らなければいけません。
前回はそのうち、
ロシアによるウクライナへの侵攻はなぜ起こったのかについて解説させていただきました
そして今回はアメリカによる中東政策についての解説になります。
中東情勢は第二次世界大戦後のイスラエル建国以降、
より複雑なものとなってしまいました。
それは西暦70年にローマ帝国によって滅ぼされ、
約2000年間世界中を彷徨してきたユダヤ民族が、
シオニズム運動によってイスラエルの地に帰還することによってもたらされた混乱でした。
当然イスラエルの地には2000年間アラブ民族が暮らしてきたのであり、
ユダヤ民族だけではなく、
アラブ民族にとっても譲ることのできない故郷であったからです。
そんな地にユダヤ民族が強引に割り込み、
イスラエルを建国したばかりか、
自分たちにとって脅威となる隣国、
特にイラン、イラク、シリアを排除するための計画
クリーン・ブレイク・レポートを立案し、
クリントン大統領、ブッシュ大統領等アメリカの政治家を抱き込み、
アメリカを使って強引な政策を推し進めた結果であったのです。
その結果イランでは約20万人、イラクでは約150万人、シリアでも約50万人の犠牲者を出し、
決して消し去ることなどできないような恨みを残してしまったために、
中東地区における地域紛争をより複雑なものにしてしまいました。
その結果中東諸国はイスラエルばかりかアメリカをも敵視し、
決してアメリカ覇権の世界秩序には組しない遺恨を起こしてしまったのです。
そのような歴史的背景も知らずして中東情勢を正しく分析し、
今抱えている問題を解決することなどできないのであり、
決して中東地域に平和をもたらすことなどできないのです
今回の講義が中東地域の理解に、少しでも役立つことを願います。
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