Thursday, May 9, 2024

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:<3>3-3~3-6 神様の真の先惟は天宙の中心である

 

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:両性具有神

劉正玉牧師の原理本体論の問題点:2、3-1~3-2


に続く、劉正玉牧師の原理本体論の神学的問題に関する論考の続きです。

数回に分けて翻訳の合間に掲載します。

3-3.陽陰二性性相思考という問題点


統一原理を学んだ者は全てをペアシステム、陽陰(男女)二性性相で考えてしまう習慣性があります。

神ご自身が男性だから、アダムより先にエバを先に考えたという発想自体が、二性性相、先に有りきの二性性相論理に囚われた硬直した推論です。


これは性相と形状までも陽陰(男女)二性性相で思考したり、

主体と対象を陽陰(男女)二性性相で考えたり、

二性性相の中和的主体までも陽陰二性性相、授受作用、四位基台で考えてしまう思考的習慣性と問題があるということです。


二性性相、授受作用、四位基台は時間と空間を表します。

二性性相、授受作用、四位基台は夜の神様が創造された原理なので、夜の神様自体にはありません。

時空間創造以前の夜の神に時間や空間が無いのと同じく、時間と空間を示す二性性相、授受作用、四位基台の原理法則は存在しないということです。

時間と空間は二性性相、授受作用、四位基台のなかで生じます。


そのような時間と空間創造以前の、夜の神様を二性性相で考えるのは論理的に矛盾することになります。


夜の神様の位置で、時間と空間を示す二性性相、授受作用、四位基台で夜の神様を説明する神学論をよく目にしますが、これも同じように、二性性相、授受作用、四位基台が時間と空間を表すということを理解できていないが故の矛盾した理論です。

時空間の構想、その原理は原理本体ロゴスの中にあって、その時空間創造以前の夜の神様自体には成り立たないのです。


夜の神様が女性を先に考えたという神学は、この性相と形状までも男性と女性、陽陰二性性相思想によって編み出された矛盾した人的思考であることが分かります。

二性性相・授受作用、四位基台思想が通用するのは、時空間を生み出す直前のロゴス・言葉からです。


それでは、夜の神様の位相の創造主を男性一性性相とするならば、女性先惟論は正しいのでしょうか?


違います。

夜の神様を男性一性性相として、神様が男だから、女性を先に考えたという思考自体が陽陰二性性相思考であるということです。


明らかな思い込み、

 ① 対象とは女性である。

 ② 神様が男性だから、相対基準として女性が対象である

 

このような思い込み、思考の癖が統一原理を学んだ者にあるということです。



3-4.対象とは女性なのか?


まず「対象とは女性である」、対象とは女性のことなのでしょうか?お父様の御言で検証します。

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5、個人完成と愛の出発点

太初にみ言としておられた神様は被造世界を創造され、最後の日に初めて人間を創造されました。神様は対象として人間を創造されたのですが、男性であるアダムを創造され、続いてアダムの対象であるエバを創造されたのです。


祝福家庭と理想天国

第一章 創造理想と男女の愛 第一節 創造理想と人間の堕落 1998年10月2日

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神様は対象として人間を創造されました。この御言では主体である神様の対象はエバではありません。まずアダムを対象として創造されたのです。その次にアダムの対象としてエバを創造されました。

主体である神様にとって、対象は人間であり、対象は女性だけではなく、その最初の対象は男性であるアダムなのです。その次に、そのアダムの対象がエバであるということです。

ですから夜の神様が先に考えたのはアダムであり、次にエバであったということです。


神様は主体である男性だから、対象は女性であるという考え自体がペアシステムの二性性相による思い込みであることが、この御言から理解できます。

神様が先惟されたのはアダムであり、エバではありません。



3-5.アダムは第二創造主としてエバを創造した


女性を創造した創世記の聖句を見てみましょう。

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創世記 2:20それで人は、すべての家畜と、空の鳥と、野のすべての獣とに名をつけたが、人にはふさわしい助け手が見つからなかった。2:21そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。 2:22主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへ連れてこられた。 2:23のとき、人は言った。「これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。男から取ったものだから、これを女と名づけよう」

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YuOSDP原理本体論の女性先惟論はこの聖句の解釈を、神様は先にエバを考え、実体としてはエバをアダムの後に創造したと主張します。


この女性先惟論は、この聖句を正しく理解していません。


創世記 2:20それで人は、すべての家畜と、空の鳥と、野のすべての獣とに名をつけた・・・これを女と名づけよう


このアダムが生き物に名をつけるという意味は、アダムが第二創造主の立場で、神様の天地創造の相続権を受け継いでいることを意味します。

すべての獣に名をつけた後、アダムはエバに対して女という名をつけました。これはアダムが第二創造主の立場でエバを創造したということを意味します。


女性先惟論は、エバを先に考え、そのエバに合わせてアダムを考え創造されたという神学ですから、女性先惟論ではエバがアダムの前に第二創造主の立場に立ってしまいます。このようにして、このアダムの第二創造主の立場を否定することになります。


人にはふさわしい助け手が見つからなかった。2:21そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。

この聖句は何を意味しているでしょうか?


神様はエバよりも先に万物を造り、アダムにふさわしい助けてが見つからなかったのでエバをアダムから造られました。

この聖句から分かるのは、アダムを中心に天地創造を考えられたということです。神様がエバ考えられたのは、天地創造を考えたところエバを創造する必要性があったので、エバを考えたということです。

だからエバはアダムから創造されたということが分かります。


当然、アダムを先に造ったということは、先にアダムの生殖器を造ったということです。

神様は主体であるアダムの生殖器を考え、次にエバの生殖器を考え、アダムの生殖器を造られた後にエバの生殖器を造った。

このことを聖書は言っているのです。



3-6.神様の真の先惟は天宙の中心である


神様が天宙創造において一番先に考えられること(最先惟対象)が天宙の中心です。その天宙の中心とは何でしょうか?お父様の御言を見てみます。

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では天宙の中心とはなんでしょうか。天宙の中心的法則・原理は、父子の関係です。それがすべての出発点です。

何年もの苦悶の祈りの中で、ついに「宇宙の中心的出発点は父子の関係である」と答えが与えられました。それは鍵であり基台なのです。私たちはこの父子関係の原理を実行することによって、平和な一つの統一された世界を築くことができるのです。そのようにこの宇宙が父子の関係で創造されたので、あなた方はお互いに兄弟姉妹の関係になるのです。

真のお父様1979年4月15日ベルベディア


生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

天聖経:お父様の御言

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神様は、

この神様の真の愛よりも重要な血統を求めて、その血統王権を求めて天地創造されました。

その天地創造、天宙の中心は何かというと「父と息子」の関係であるという御言です。

宇宙の中心は、「父と母」でもなく、「母と子」でもなく、「父と娘」でもなく、「父と息子」の関係です。


「天宙の中心的法則・原理は、父子の関係です。この宇宙が父子の関係で創造された」のですから、夜の神様が天宙創造の時、最も最初に考えた対象(最先惟対象)が、「天宙の中心的法則・原理」の中心です。その中心の中心とは何か?父子の関係であり、それは息子との関係であるということです。


父とは誰でしょうか?夜の神様です。それでは子とは、イエス様であり、真のお父様です。

これがイエス様は、真のお父様は夜の神様からこられたという理由です。

つまり夜の神様が最も最初に考えた対象(最先惟対象)はイエス様であり、真のお父様であったということです。

ここに父と子と聖霊の三位一体論が出てくるのです。



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