「自由社会」について学んでいる時に国進兄さんは世界的なコミュニティーとして私たちが進む方向性について話をしました。
聖書ではカインはアベルを殺害した後、「町を建設した」とあります。カインは高い能力を持っていたことが分かります。カインは町を建てるほど有能だったということです。
感謝なことに今カインとアベルは一つになっています。両者の持ち味をともに神の国の栄光のために用いることができるのです。素晴らしいことであり力強いことです。
国進兄さんは優秀なのでこの世の現実に精通しており、成功する秘訣も知っています。これまで手掛けてきたことはすべて成功しました。この世での成功の仕方を知っているのです。
「サタン世界の仕組みを知っている」と何度もいうのを聞きました。カインは能力を持っているということです。それを天国建設に用いることができるなら素晴らしいことです。
だから「自由社会セミナー」の日に力強い指針を示してくれたことは非常に有り難かったのです。その日、アーミッシュについて話をしました。アーミッシュの人々は現代でも昔風の服装でひげを伸ばし、女性は(映画)サウンドオブミュージックの登場人物のような衣装を身に着けています。
彼らは自給自足です。仮に経済が悪くなり、テロリストの攻撃、または自然災害などの災難が降りかかってきた時、アーミッシュの人々がさほど打撃を受けないでしょう。彼らは電気も使っていません。
電気がなくても生きていけるのです。ローソクも自家製です。有機食物も自分達で作っています。そのせいで60人に一人の子供が自閉症になっているような有害化学物質で汚染されることもありません。いわゆる「現代生活の有様」から自由なのです。基本的にサタン世界から自由だといえます。もちろんそれが完全ではありません。内部に問題もあるでしょう。
彼らの自給自足の能力を評価しているのです。彼らのような衣装を身に着けるつもりはありません。彼らの自主独立の能力を問題にしています。
「税を取られ(政府の世話を受け)なくても、自給自足で自分の家族を養うことはできる」と国進兄さんはいいます。
税は人から強制的に奪い取るものです。基本的に「窃盗」です。とくに所得税は問題あります。だからいかにすれば私たちのコミュニティーがサタン世界の助けを受けずに自立して生きていくことができるかが問題になります。サタン社会に依存する度合いが大きくなればなるほどそちらに主管される可能性も大きくなります。
自立の方策を学び、自主独立の集団をつくるなら相互に支えあうことができるでしょう。それらは本物の共同体となり万事OKの方策です。国進兄さんはそうした話をしながらこうも言いました。「有機農園の経営で年収2500万稼いで豊かになろうなどと考えてはいけない。そんな間違った見通しを立てずに一歩ずつ前進しなければならない。」
食料品店に行って食べ物を買うときお金を渡します。では自分の食料を自分で育てる時、それは「お金を育てている」ということもできます。コーヒーショップでコーヒーを飲むときも、スーパーでレタスを買うときも代金を支払います。もしそれらを自己栽培するなら、有機栽培で安全を確保し、子供にも無害であると安心しながら自給することができれば、どれほど素晴らしく貴重でしょうか。
オバマ大統領夫人のランチ政策で遺伝子組み換え食品のスパムや白パンで子供たちに多動性障害の原因を与えるのと訳が違います。そして製薬会社を儲けさせるのです。おかしな話です。
自分で自分の食料を作り出せるように努力しなければなりません。国進兄さんのいうようにまず一年の目標を立てること、億万長者を夢見てはいけません。この一月で食費が一万円浮いた、こう言えるようにするのです。程良い目標を立てるのです。その次の月には5万千節約できるかもしれません。そういう風に経験を積んでいけば翌年には食費を百万円節約できるかもしれません。最終的には家族の食料すべてを栽培できるようになるかもしれません。そのためにはその過程に税をかけてはいけません。
家族のために健康的な、遺伝子組み換えでない有機食品を提供しようというのです。それはとても貴重な考えです。家族とくに子供たちが毎日有害成分を摂取していることを考えてみてください。
だからゆっくり始めて徐々にサタン社会の枠から独立していけるようにするのです。それを様々な階層で考えることです。弁護士、会計士などのグループはこうした人々が会社を立ち上げるのにふさわしい法的な方策を考えるのです。週一回ビデオを見るだけではなく、世界のそれぞれのサンクチュアリで自立した実際の共同体を作っていくのです。自給自足の共同体づくりです。
若者が身につけるべきスキルで重要なものは大工仕事、配管、電気工事だと国進兄さんは言っています。家を建てる手伝いをするときこれらが必要です。
将来多くの人が来るようになる時、家の断熱材、配線工事などの基礎工事を手伝えるようにしなければなりません。このようなことを論議し意識して雰囲気づくりをすると神様の見えざる手が働いて、そのような専門的知識、技術を持つ人たちがやってくるというのです。
ウエストヴァージニアで10か所の有機農園を経営する兄弟がやって来て、4つの農園をここに移しました。神様が私たちのレベルを引き上げるためにそうして下さったのです。
私たち一人一人も挑戦しなければなりません。ある姉妹も始めました。世界中のサンクチュアリもそのような自主独立、自給自足を試していくことを奨励します。
銀行に借り入れをしていつも支払いに追われ3つの仕事を掛け持ちしているとすれば、神様のことを考える時間がないでしょう。神様を思う余裕がないというのです。次の請求書に思いは行くでしょう。
子供たちには借金をするなといいましょう。奴隷になってしまいます。こういうことを考え始めることが大切です。現代は農業が何か格好の悪いものになっています。実際に農業に携わっている人に会うときいかに知的で知識豊富か分かるでしょう。科学者のように試行錯誤を繰り返してはデータを集めているのです。むしろ科学者といっていいでしょう。
しかし現代人はテレビやゲームに縛られて本物のスキルを身につけようとしません。その技術で大勢の人を助けることができます。まず自分の家族の目途がついたら、他の家族の手助けをするのです。これらのスキルはまさに芸術です。
世界のサンクチュアリの人々にこれらのスキルを学ぶことを奨励してください。
お父様も実際に魚の養殖をしておられたのです。パンタナールで研究されたのです。政府の腐敗と家庭連合の幹部の腐敗でその基台を崩してしまいましたけれど、お父様は魚の養殖こそ人類の未来にとって重要だと予言されました。
家庭詐欺連合はお父様の痕跡を消し去り、お父様の遺業を残そうとはしません。しかし幸いなことにサンクチュアリの一部がお父様の意志を細々と継続し温めているのです。非常に重要な問題です。
自然を愛すること。ただ歩き回って見るだけではなく、自然の仕組みを知るのです。自然の主管者、自然科学者です。その見事な自然の働きを観察して創造主よりも自然の仕組みに精通しようとする意志です。こうすることで力が与えられます。
「でもアーミシュの人たちは貧しいですよね。」と、ある青年が国進兄さんにいいました。
若者たち!愚かであってはなりません。その髭や昔風の衣装、サウンドオブミュージックの衣装に騙されてはいけません。そんなもので判断を鈍らせてはいけません。本質を見なければなりません。
アーミッシュは貧しいでしょうか。自分の土地を持ち、彼らには借金がない。遺伝子組み換えではない自分たちの食料を自給し、自分達で立てた家を持ち、医者にかかることもなく、おそらく癌にもならず心臓発作も起こらないでしょう。所有物は全部自分のものです。ではそういう人々と都会でベルサーチのスーツを着てランボルギーニを乗り回して暮らす人と比べてみましょうか。高級マンションに暮らしていますが、銀行で何億と借りています。ランボルギーニを手に入れるのにも何千万と借入しているでしょう。たとえ年収2000万を超えているとしても借金返済にどれくらいかかると思いますか。
見た目は豪華でも実質的には奴隷ですよ。年収2000万のうち半分は国に取られ、残り半分も借金返済に使われる。自分で持っているものは何もありません!テレビで見れば凄いと思うかもしれないけれど実質何も持っていないのです。貧しい奴隷だということです。
確かにアーミシュは外見は恰好よくないにしても、実質的な資産をもっています。若者たちは表面的なものに騙されないようにしなければなりません。奴隷になりたくなければ借金をするなということです。若い時からこれを知っておくことが大切です。
家庭詐欺連合は一切こういう話はしません。恒常化した借金で成り立っているからです。
連邦政府のように何かするといっては借入、借入です。たとえ何兆円の借り入れがあったとしても問題先送りで目先のことしか考えません。まさに天使長の姿ではありませんか。
こういう方針は私たちにとって大切です。実際的で実践的です。これに基づいて自立の道を歩み始めるのです。食料の自給、自立した仕事、家も自分で建てる。自分の富を作り出す者、労働の果実を手にする者、政府の役人たちに盗まれないようにすること。自分の働きによって得たものを自分で所有する。それは聖書的です。
私たちのコミュニティーはそういう風に進めていくことが大切です。それを科学的に進めます。それは芸術ですよ、芸術。そういう芸術ともいうべき技術を学ぶのです。アクアポニックスも芸術ではありませんか。海外からきてここで技術を学びそれをまた自分の国に持ち帰って自分の家で始める。それが人々の暮らしを助けることです。
そのスキル(技術)を持っていなければそれができません。スキルは自分の家族だけを助けるのではなく拡散することで他の多くの人々を助けることができます。こうして世界にサンクチュアリを広げるのです。
お父様は常に人々が貧困から脱出する方法、サタン世界から独立する手立てを考え、教えてこられました。自然に働きかけながら科学的思考を用いて魚の養殖などを試してこられたのです。
私たちは原理とお父様との絆に加えてこういうものを相続することが大切です。非常に重要なスキルです。
いま多くのメンバーが、「鉄床(かなとこ)を買いました」「鍛冶を始めようと思っています」といってきます。ブッシュクラフトをする人は鍛冶を始めるとよいですね。ブッシュクラフトで木工が分かります。その次の段階が鍛冶です。
こうしたスキルを学ぶことは自分を高めてくれます。この試練の時はスキルを身につける最高の時です。この方向に向けて国進兄さんが指導して下さることは本当に有り難いことだと思います。
この点でもサンクチュアリは家庭連合と比較して際立っています。組織として世界のサンクチュアリを配下に置くことをしていません。
例えば、今週の会議で日本の江利川会長が「今、日本の収入の40%をアメリカに送っていますが、これ以上できないことを申し訳なく思います」といいました。私は「江利川さん、それはあなたの責任ではありません。40%も送らなくてよいのです。聖書に従うなら、まず自分がしっかり立った後に本部に十分の一献金をすればよいのです。」といいました。そしてこれが最初に世界のサンクチュアリと交わした約束でした。
まず自分が立つことです。それまで私はここから上空のサタンを撃ちながら下を守ります。その間にやるべきことを進めてください。そうして自分が立った暁には本部に対して聖書の通りにしてください。
しかし本部といっても組織の本部ではなく関係性における本部です。だから私は江利川さんにこういいました。
「江利川さん、40%もしなくていいです。国進兄さんも10%でいいとはっきり言いました。」すると江利川会長は「それでも40%差し上げたいのです」といわれるので「そうおっしゃるのならご自分の自由と責任でそれを行なってください」と答えました。
もしそれを苦痛に思うのなら別のサンクチュアリに行けば良いのです。そこがこれまでと異なるところです。40%を好まないなら10%捧げるところに行けばいいだけです。この自由が重要です。指導部の「抑制と均衡」だけではなくメンバーの選択の自由です。
だから組織間で争ったり問題が起こったりしても基本的に介入はしません。「本部はこういっている」といって権威を笠に着ることができません。自分たちの自由と責任で行動して下さいということです。もしメンバーにたいする虐待が発生するときは、すぐに別のサンクチュアリをすぐそばに作るだけです。メンバーが選択できるようにするのです。
家庭詐欺連合とここでも異なっています。こんなことを話さすだけで「何ということを言うのか」と目の色を変えるでしょう。独裁ですね。
神様の完全なみ旨を果たすために不完全人間が集まっていることを思はなければなりません。世界のサンクチュアリの中には不足な人がいることが大騒ぎすべきことですか。
神様は不足な人間を集めて完全なみ旨を成そうとしておられるのです。
世界中でサンクチュアリの中でも争いやいさかいもあるでしょう。家庭連合のように「平和」「平和」「争いはサタンだ!」といって事実を取り繕いません。家庭連合ではこういうことを強力にいいますね。特に日本ではそうでしょう。「争いはあってはならない」と。
しかしこれは偽りです。人にはいさかいがつきものだからです。そして争いがあるのに「ない」と強弁する人がいるとすれば、それは嘘つきではないですか。争いで煮立っているのに「平穏」をよそおう。それがいかにゆがんだ偽りに満ちたものであることがわかりますか。全体主義を生み出します。
先週、家庭連合の新しい神学、父性の神と母性の神という話を聞きましたが古代宗教と同じものでした。そのような神を作り出すことでカースト制をもたらします。唯一なる神様から離れてしまえばすべての人が神様になる時が来ます。超エリートも自分は神だと言い出すでしょう。そして全体主義と独裁をもたらします。そしてカースト制(厳格な身分制度)です。
神学と政治的現実を結びつけることはあまりしませんが、これは考えることは非常に大切なことです。なぜなら地上天国は政治的現実を持つ存在でもあるからです。神学的問題だけではなく常に政治的現実が伴うのです。
そういう意味で家庭連合が追い求める神学はエリートが神々になる結果をもたらすものです。文字通り神になります。そして崇拝を求めるでしょう。これまでのそうした異端的宗教のたどる道は例外なく、全体主義的カースト制でした。
家庭連合の憲法と天一国合衆国憲法と見比べてください。天地の差があります。しかも白と黒ほど違っているのです。
聖書の中で「来るべき千年王国であなた方は共同の相続人になるだろう」とキリストは預言しています。神の人々がキリストと共同相続人になるということは政治的現実を踏まえてみる時どのような状態を意味するのでしょうか。
「最高委員会」が全地を統治するところでそれが可能でしょうか。一般市民がそれぞれの私有財産を所有し、管理、開発することができ、それを守ることができてこそそれが可能だというのです。そこでは皆が「王の道具」を持たなければなりません。
では「王の道具」とは何でしょう。そもそも王であるためには何が必要ですか。領土とそれを守る軍隊、武器が必要です。
あまたの全体主義国家、共産主義国、社会主義国家をみても国民の私有財産を認めている国はありません。すべて公有資産です。だから共産国に行くと公園が汚れているのです。
そこでは国民が自分の領地の王になることが許されません。もちろん王のように、それを守る武器を保持することも認められていません。
しかし天一国でそれが可能です。この既成概念とは上下ひっくり返った王国では可能だというのです。
みなさんが自分の土地を持ち、それを自分が管理し自分で守る。それができて初めてキリストの共同相続者になれるのです。
それが地上天国の政治的現実の基礎になります。そこにキリストが王の王として立つのです。聖書の預言がこうして実現します。私たちの天一国憲法では独裁の憲法とは異なりそのようになっているのです。
まず、自由社会のなかでの争いは必ず悪いものばかりではないということを理解しなければなりません。悪くはないのです。
聖書にパウロ書簡というものがあります。パウロがテサロニア、コリント、エペソ、ガラテアなどの教会に書き送った手紙です。そこでパウロは各教会の様々な問題について書き綴っています。あるものは性的堕落の問題、金銭問題、異端教義問題などを各教会は抱えていました。パウロを非難する教会もありました。
こうした問題に対してパウロが答えていたのです。重要なことは、原始教会はこれらの書簡を隠さなかった、反対者や敵がキリスト教会も問題を抱えているということを知られるからといって隠さなかったということです。
私たちは外部から内部問題を隠そうとする傾向があります。外に対して、ここに天の王権がありすべて理想的にうまくいっていると見せたいのです。それは真実ではありません。
私たちはイメージ作り、幻想を作るために集まったのではありません。天国を築くために集まりました。
今回の問題を通じて、私はこのことが重要だと思うのです。多くのメンバーが、ほとんどすべてですね、ローデスさん(サンクチュアリ教会PAスタッフ)がどうだ、こうだ。本当に我慢できませんなどと 私や家内に言ってくるのです。昨日もこれについて話をしました。
考えてみて下さい。私はここで「いいですか皆さん。反対者に内輪揉めしているではないかと嘲笑されるので、この問題を外に漏らしたくありません」と言うこともできます。まあ家庭連合も絶え間ない内部抗争を抱えてはいますが。
しかし私たちはそれとは異なります。真実を隠し、偽りを装いたくありません。成熟した大人として話をします。信仰によって集まった私たちです。
「淫婦」にもならず、お父様を売ることもしませんでした。ですからある意味、独立心を持った人が多く集まっています。皆がそうするからといって、それに従うことをしません。だから個性がぶつかり合うこともあるでしょう。
問題をいかに聖書的に解決していくのかが重要です。聖書では人と問題を起こしたときは2人の証人を伴って直接交渉せよとあります。
大勢の人が私と家内に「ローデスさんをどうにかして下さい」と苦情を述べに来ました。それをローデスさんも知っていることでしょう。聖書が勧める方法は直接交渉です。2人の証人をともない直接話し合うことです。
ローデスさんは教会のスタッフであり、公的人物です。たくさん仕事を抱えています。泣いているだけでは問題は解決しません。神様も彼女を強められています。例えば彼女が椅子に掛けて泣き続けても皆、「幼すぎる」と言って却って腹を立てるだけでしょう。
ですからこの問題には真剣に聖書的に対処しなければなりません。「私たちの間ではいさかいなどありません」と偽りの顔を外に見せることなどしたくありません。
実際、ただ2人の人だけが国進兄さんの所へ行って苦情を述べました。「苦情の処理」は天一国合衆国憲法の人権規定にあります。苦情を公的な人に申し立てる権利があります。
憲法に即して問題を考えなければならないのです。だから自分の意見を述べたりローデスさんに何かあった時、直接話をすることについて気まずく思う必要などないのです。
偽りの平穏を装うのではなく、問題に愛をもって大人の対応をして欲しいのです。2人の証人を伴って話し合うことです。一緒に祈ることもいいでしょう。
ほとんどのメンバーが私や家内のもとにこの問題について話をしに来ましたが、誰一人直接、ローデスさんに話をしに行った人はいません。これは問題です。聖書的な意思疎通ではありません。不平不満が必要であれば言い合えるようにしなければなりません。
ロビーやジャマールさんは直接、私のところにやってきますし、国進兄さんの所へも行きます。むしろそうすることはいいことだと思います。みなさん国進兄さんにも話しできるでしょう。兄さんはローデスさんにとても大きな影響力を持っています。兄さんは毎週日曜日ここに来ていますから不満がある時は国進兄さんにも話して指導を仰いでください。
証人2人を伴うならば、あの時こう言った、いや言っていないという争いを後で避けることができます。
パウロの書簡にあるように教会として対処しなければなりません。愛をもって神様の栄光のために働けるように解決するのです。
押し隠すことなく、すべてうまくいっているかのように偽ることなくいきましょう。結局そんなことをしても内部から崩れます。誠実に、かつ透明性をもって向き合うのです。結局それが正解なのです。
だから私たちの中でいつも「争うな」と言って問題を収めようとする人がいたら、どう言いますか。「争ってもいいですよ、ただし殺し合いだけはしないでください」といいましょう(笑)。
争いは悪いことばかりではありません。子供の喧嘩が絶対悪だというのは家にいるお母さんだけです。そこにお父さんがいれば「ちょっと位、喧嘩もいいだろう」となるのです。喧嘩は人格形成につながります。
私たちはシュタージ(旧東ドイツの秘密警察)ではありません。争うなと命令する全体主義政府ではないのです。いさかいも構いません。闘ってください。意見が合わないときもあるでしょう。ただ殺し合いだけはしないでください(笑)。愛するから争うときもあるでしょう。足しているから兄弟喧嘩もするでしょう。
兄弟喧嘩などしないという偽り事を言うのはやめて下さい。兄弟は喧嘩するものです。この綺麗事が宗教をだめにします。真実ではないでしょう。私たちを子供として愛して下さる絶対主体であられる天のお父様との関係に悖(もと)ります。私たちは完成人間ではありません。
皆さんは今、ローデスさんのやることなすことに腹を立てているかもしれません。しかし彼女は自分で起業しビジネスを営んでいます。これまですべて自分一人でやってきました。「彼女は人に任せることをしない。課題を割り当てても全部自分でやろうとする」などの不満を数多く聞きました。確かに腹立たしいでしょう。特にチームを組んで行動するときには憤りを感じるでしょう。
でも彼女の立場に立てば、そういうことに慣れていないのです。これまでずっと全部自分でこなし、小さなイベントを開催してきたのです。神様が限界を超えさせようとしているのです。
私は国進兄さんを信じています。私よりもずっと人を見る目があります。これまで何千人という人を用いてきました。人の資質を見抜くのです。最初は完全から程遠くてもその人の中に何かを見たら、それを信じるというのです。
昔兄さんが韓国に人を送ってきたことがありますが、私はその人を見て最初「冗談でしょう」と思いました。それまでカリスマ的教会指導者を見慣れてきたからです。
とにかく国進兄さんがいくつかイベントを担当する彼女の中に何かを見出したのです。
私は兄さんを信じます。
受け持った企業体をすべて成功させてきた人です。もちろん完璧だとは言いません。
ローデスさんも目の回る忙しさせした。600人もの人に文字通り一件一件連絡していたのです。たしかにあれこれ仕事を抱え込み過ぎだったといえるでしょう。エルダーさんはローデスさんの良き理解者ですが彼女によく「ローデス、自分であれこれ動き回らないで全体を見て指示して下さい」といっていました。誰も完璧ではありません。しかし問題が起きれば逃げずにはっきりさせて下さい。
特に女性の皆さんは問題が生じたときに直接話をするのは抵抗があるでしょう。しかしそれに慣れなければなりません。自由な女性として大切なことです。問題があるなら直接向き合ってください。もちろん愛をもって。決して陰でこそこそしないで下さい。こういう対処法に慣れて下さい。
何かあれば友人を2人伴って愛をもって交渉して下さい。感情を抑えて問題について話し合ってください。
私たちにとって重要なことです。礼拝の中でこれについて話をするのも世界中のサンクチュアリのコミュニティーにとってもこれが大切だからです。
争いもない、不平不満も起こらない理想のグループであると偽りの幻想を外に見せようと思わないで下さい!心ある人は皆そのような嘘を見抜きます。正直にいきましょう。パウロが各教会に宛てしたためた手紙のように透明性をもって、諍いを隠さず、ともにそこから学びましょう。
神様への愛と神様の栄光と地上天国を求める愛は個人間の小さな違いに打ち勝つのです。私たちは組織人ではありません。自由な共同体なのです。一つの心情をもって集う者達です。
ローデスさんの非をあげつらうばかりではなく、お父様を思ってください。お父様は公開の場で幹部を叱り飛ばす時はとても率直でした。皆さんもよく知っていますね。
とても正直でありのままを言われました。幹部になったら公開の場で叱られることを覚悟しなければなりませんでした。それが問題ではないというのです。悔しくも悲しくもない、大したことはないというのです。私たちのためになるということです。
またなぜこれを世界に向けて言うのかというと、外国からアメリカにやってきた時「ここは神様の王権の所在地なのに何か揉めているようだ」と躓かないようにするためです。誤解しないで下さい。神の国では人は自由な意志を持っています。だから悪を選択することだってあるのです。
自由をなくさない限り悪を取り除くのは不可能です、しかし自由を取り去れば愛を破壊することになります。神様を愛する愛は自由な愛だからです。悪を選ぶ人もいるので自由意志があるところ問題も起こるでしょう。
しかし天一国の自由社会では悪も起こりうるでしょうがそれは周辺の問題にとどまります。首都ワシントンで対処すべき中心問題とはなりえず、個々人の範囲で解決可能な問題になるでしょう。
サタン世界ではどうですか。問題が生じたとき「ことを大きくしないで穏便に」などといって曖昧にするでしょう。それでどうやって悪と対決するというのですか。悪事に沈黙しろというのですか。
自由社会、真の自由な千年王国は個々人が悪を片付ける社会です。聖書の教えに従って悪に対処します。何か不正を見たり公的な人に不満を抱けば直接、解決していくのです。
家庭詐欺連合と同様の見せかけの幻をつくることはしません。実質感のある天国を作り上げようとしているのです。私たちは神様から与えられた人権を持っています。不満があれば公人に訴えることができます。スタッフは公人です。愛をもって、2人証人を伴って自分を守ってください。私と国進兄さんが後で見て確認できるように当事者の合意にもとづいてビデオに収めるのもいいでしょう。すべて公的、透明性をもっていきましょう。私は反対しません。
私たちは外向けに偽りの幻を作るのではなく現実の天一国をつくる者達です。イメージ作りなどに関心がありません。現実の自由と責任に関心があるのです。
真の自由と責任を持つとき、真の自由社会と誰もが喜ぶ関係性を手にすることができるのです。そしてその文化の中で育まれた善と博愛の根である神様を求めていくのです。神様こそ私たちの社会の道徳の中枢神経です。
今回のことは勇気ある一歩だと思います。世間から隠さないのです。カメラに向かってあからさまに話しています。これはパウロの手紙のように良いことです。具体的な対処の仕方を教えますが偽りの平穏を装うことをしません。
時に争いそして愛する。許しを実践することができます。こうして神様の善、神様の法そして神様に向かっていくのです。これが実質感のある神の国です。
問題が起きたとき逃げずに向き合う。そこを逃げ回る文化を作ってしまうとやがて悪魔的な文化になるでしょう。ゴシップと裏切りの文化になるでしょう。
正面から向き合って解決する。そして前進する。こうすることで高まります。白帯から青帯へと昇進するのです。問題の中で成長するのです。
私は家族の中でもそうしています。 問題がプライベートなことであればまずプライベートに対処します。しかしことが公的になれば公的に話します。自己を見つめ内省することが大切です。これが世界のサンクチュアリにとって必要です。
奴隷社会ではなく見せかけだけの社会でもない。家庭詐欺連合に見られるお金をもらって集まるというような人々を作り出したくないのです。神様の王国の始まりとなるような本物の社会を作りたいのです。
今日は少し叫び過ぎたようです。
いま世界の家庭連合は三分されています。
その三分の一は公然とあるいは非公然にサンクチュアリを支持しています。もちろん国によって差はあります。80%支持を受けている国もあれば10%の国もあります。もちろん隠れている人を入れればもっと増えます。
また三分の一は様子を見て形勢が有利な方につこうという人たちです。どちらかといえば上からの情報を無批判に受け入れている人びとです。
残りの三分の一は家庭連合から給料を受け取っているか、何らかの金銭的利益を受けている人々です。例えば日本では1000人を超える公職者を養うために年間30億円が必要です。金銭的恩恵を受けている人たちです。この人たちは家庭連合に対して何の貢献もしていません。その意味では家庭連合に寄生している人たちです。聖なる指導者を装ってはいますが寄生階級です。家庭連合を飯の種にしているのです。ことあるごとに資産をかすめ取ろうとしています。
この寄生階級は自分で自分を養うことができません。他の三分の二に依存しています。
いま、二番目に述べた三分の二を人達が家庭連合から離れました。もちろん様々なイベントには素知らぬ顔で出席はしますが、もはや献金はしません。だからもはや寄生階級がお金を吸い上げることができません。また「世界摂理」にもお金を出しません。三分の一はそうなったのです。
一方で世界の教会の10%から30%が公然とあるいは非公然とサンクチュアリを支持しています。このように3つの層に分けることができます。
こうした状況を理解するとき家庭連合はすでに崩壊したことが分かります。スタジアムに何万人集まったからと言って錯覚しないで下さい。サタンの幻に騙されるなということです。実際よりも大きく見せるのがサタンのやり方です。
サンクチュアリのカメラで横の空席を写すのはやめたらどうかとアドバイスする人もいます。そんなことはどうでもいいのです!5人しかいないならその5人を世界に向けて写しなさいというのです。20人なら20人のまま。そんなことはどうでもいい。
本物の人と本物の関係が問題だということです。スタジアムが満杯になった?教会員でもない人々を詰め込んでいるではないですか。そんなことは誰だってできることです。カメラにもその様子が写っています。そのようなはったりにはもううんざりです。
5人であっても、50人、100人であったとしてもこれで世界を変えるのです。サタンの虚像に騙されません。私たちの関心は本物の成功、地上での神様の真実の成功です。
天使長たち!あなた方のように気分を良くするためだけに偽りごとを好むことはありません。誠実な人はそのようなことをしません。
だからいまこうしたことを話し合い考えることが必要だというのです。これから行事もあります。全員、権利があります。自由なコミュニティーです。ボランティアを強制することもありません。「ローデスにここは学んでもらうために今度はボランティア―でいくのはやめておきます」という人がいるかもしれません。それでも構いません。
しかし全員が責任を持っています。問題には正面から向き合ってください。愛で接して下さい。本人は知らないからです。そうしないと噂話だけが広がります。国進兄さんに話をしたいなら兄さんに話してください。毎週ここに来ます。だからと言って兄さんは撃ちませんから(笑)。先に撃てば別ですが。
私たちは人間であり、成熟した大人です。こそこそ隠す必要はありません。世界のサンクチュアリとっても このことは重要です。恐れることはありません、オープンにいくのです。未完成の人間が神様の完成した人間に至る過程です。
訳by oceanus
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