2018年2月10日土曜日

南北首脳会談と平壌軍事五輪化した平昌平和五輪

南北首脳会談と平壌軍事五輪化した平昌平和五輪





◆トランプの一般教書演説に慌てる韓国と北朝鮮


米国が「平昌五輪・米韓演習延期」に合意したことで韓国側は

「五輪外交で主導権を得た。トランプの力添えを得た。安倍首相が負けて五輪に出席する。文在寅外交の大勝利だ」と勝利に酔いしれていました。



ところが2月1日の朝鮮日報では

「最近の平昌五輪を期にした南北の解氷ムードにもかかわらず、トランプ大統領の北朝鮮への姿勢はさらに強硬になった。」と緊張感をにじませました。記事:朝鮮日報,ページ東亜日報




1月30日の米議会でのトランプ大統領の一般教書演説は北朝鮮への先制攻撃を予感させるものだったからです。

大統領は「自国の市民を弾圧することにかけては世界で最も残忍な体制」と金正恩(キム・ジョンウン)政権を非難しました。
さらに「無謀にも、米本土を威嚇する核ミサイルを間もなく持つ」と、北朝鮮の危険性を訴えました。

そして「それを防ぐためにかつてない強力な圧力をかけている」「譲歩は攻撃と挑発を招くだけ」
「過去の(米)政権のような過ちは繰り返さない」と述べて、北朝鮮とは一切、妥協しないと宣言したのです。

一般教書演説は1年で最も重要な演説です。

加えて、議場の傍聴席には「残虐非道な北朝鮮」を象徴する人々を招いたのです。



北朝鮮を旅行中に拘束され、死に追いやられた米国の大学生オットー・ワームビア氏の家族、


それに、子供の時に飢えに苦しみ、片足を失い、当局に拷問されながらも北朝鮮から脱出した難民です。


大統領が演説で彼らに触れた瞬間、議員らは一斉に立ち上がって拍手しました。彼らと大統領に共感を示したのです。
そして米国人と世界の人々はテレビを通じ、その画像(北朝鮮に関する部分1:11:32はここをクリックし是非ご覧下さい。)見たわけです。

演説が終わると議場は「USA! USA!」の声で満ちました。
大統領が「人権蹂躙の金正恩政権の打倒」を呼び掛け、議員がそれにも応えたのです。

もう、米国は「核・ミサイル開発の凍結」などといった安易な妥協はできないでしょう。以前のように北朝鮮に対する強固な姿勢を反対する者は、米国の裏切り者と見なされます。
打倒金正恩政権、北朝鮮に対する米国の総意はもうここで決まったのです。

北朝鮮、李容浩(リ・ヨンホ)外相が1月31日、米国の核戦争策動を止めて欲しいとの手紙を国連事務総長に送りました。
北朝鮮の当局も一般教書演説を読んで「米国が本当に攻めて来る」とおびえたと思われます。

◆鼻血作戦(Bloody nose)と非戦闘員退避作戦(NEO)

トランプ政権は「鼻血(bloody nose)作戦」を検討しています。
北朝鮮に「核武装は絶対に認めない」意思を示すのが目的です。例えば、ミサイル発射台を1台だけ攻撃する方法です。
それで米国の意思は十分に見せつけられる。一方、それぐらいの攻撃に北朝鮮は反撃して来ないだろうから全面戦争にはならない、という理屈です。

韓国に住む米国籍の市民は、身近な米軍基地に駆け込めば、米軍はあらゆる手段で戦地となる韓国から脱出させてくれます。
米海軍の強襲揚陸艦が、2017年末から2隻に増強されています。強襲揚陸艦は空母のように広い甲板を持ち、韓国脱出用のヘリコプターの発着に適しています。
日本の横田基地にも宿舎が急きょ建設されたそうです。関係者は在韓米国市民を収容する目的もあると見ています。米国は平和ボケした日本とは異なるのです。
米国が北朝鮮への何らかの攻撃をしようと決意した際にはまず、NEO(非戦闘員退避作戦)を発動するはずです。

日本は自衛隊のMD(ミサイル防衛網)があります。
ところが韓国は米国とMDを構築するのを拒否し、ソウルを含む韓国北部へのTHAAD配備も拒否しています。
戦略家のルトワック(Edward Luttwak)氏ミサイル防衛網を作るべき予算も、日本を攻撃するための戦闘爆撃機につぎ込んできたと説明します。
つまり韓国は自前のミサイル防御網を持たず、THAADは南の地区に2機あるのみで、甚だ防衛網は脆弱です。
いずれも中国の顔色を見た結果です。

戦略家のルトワック(Edward Luttwak)氏は、米国の先制攻撃について
「北朝鮮が韓国に対してロケット砲で反撃するだろうが、それは気にするな」と書いています。
ソウルが火の海になってもそれは「中国の言いなりになってMDを導入せず防衛網をつくらなかった韓国」の自業自得だ、と言い切っています。

*南北会談で油断するな「アメリカは手遅れになる前に北を空爆せよ」


このように韓国の人々が思い込んでいるほど、米国は、米国を犠牲にしてまでもソウルを韓国を守ろうという意識はもはやありません。

以前、韓国が如何に米国を裏切り「離米従中」してきたか(韓国自体はまったくわかっていないが)述べてきた通りです。参照:米国と国際社会を裏切った韓国の運命

同盟国をいとも簡単に裏切る国の安全を、米国が考慮する必要はないのです。
米国人は韓国人が考えるほどお人好しではありません。韓国の「離米従中」に外交関係者はとっくに気がついています。
米国にとっては韓国は自分の都合で簡単に裏切る危ない国なので、もはや韓国は米国にとっては米国の安全を守るための「捨て駒」過ぎないということが米国、外交関係、軍部での認識になっているのです。
米国は中国との防衛ラインを38度線から玄界灘にすることも想定しているでしょう。
ルトワック氏のようにはっきりと言う人が少ないに過ぎません。

今回の平昌オリンピックは平和五輪という言葉とは裏腹に実態は韓国と北朝鮮による「米国追い出し作戦」であり、米韓合同軍事演習の再延期、あるいは完全な廃止に向け、南北は手を携えた結果でした。
元々文在寅政権は、第2次朝鮮戦争が起こるとするならばそれは「米日VS北朝鮮」の戦いであり、いざという時は、韓国が中立を宣言する姿勢がありました。
ところが、平昌五輪を契機に韓国が北朝鮮側に付いたので、それは「米日VS南北」に変化しました。朝鮮半島の対立の構図が根本から変わったのです。「米日韓VS北朝鮮」という図式は昔話になったのです。

◆平昌冬季オリンピックの先にあるもの

米国が「平昌五輪・米韓演習延期」に合意したのも、韓国を疑いながらも北朝鮮に核を捨てるよう呼びかける最後のチャンスを与えたに過ぎません。
そこを韓国側は大きな勘違いをしています。

米国は「北朝鮮が五輪に参加を表明した。緊張を緩和し核問題を解決するために、五輪期間中の米韓合同演習は延期してほしい」との韓国の要請を受け入れました。


しかし五輪の始まる前日に北朝鮮は緊張を高める大規模の軍事パレードを実施しました。
米国務省当局は手の込んだ見世物と酷評しましたが、つまり米国も想定通り騙されてやった、ということです。
米国が想定していたこととはいえ韓国は、米国のメンツを完全に潰した形、裏切った形になります。

そしてこの挑発は、北朝鮮は米国をやはりなめているという証明であり、今後、核・ミサイル実験を押し進めるという意思表示であると米国は捉えたことでしょう。

トランプ大統領が今回の一般教書演説で「もう、譲歩はしない」と宣言し、米政府や議会から「北朝鮮の次の挑発は絶対に容赦しないぞ」との声が漏れていました。

この前日の軍事パレードにより、金正恩の狙意通り平昌平和五輪ではなく、北朝鮮の力を誇示するための政治軍事五輪、平壌五輪になってしまいました。

これではいくら夢のある平和五輪を演じても、米国側にはどれほど白々しく感じるでしょうか。
米国はもはや始まったばかりの平昌オリンピックには関心はなく、冷徹に平昌オリンピックが終わった後のことを考えていることでしょう。

米国が韓国に対する最後のチャンスとして「平昌五輪・米韓演習延期」に合意したわけですから、もはや米国の総意となった「人権蹂躙の金正恩政権の打倒」に反旗を翻す韓国を見限り捨てる覚悟も出来たと言っていいでしょう。

◆北朝鮮の核を「民族の核」と勘違いする韓国左派

一方で、文在寅の国民の支持も下がり、韓国側では金正恩の写真や北朝鮮の国旗を燃やすデモも多発するようになりました。
金正恩にとっては消し去るべき反乱分子です。
このデモの内容を見てどうやってソウルを火の海にするかと作戦を練っているかも知れません。
つまりこの平昌オリンピックの期間は核ミサイルのさらなる開発と戦力を増強を平和裏に準備できる期間でもあるわけです。

これに対し、文在寅政権と左派、及び北朝鮮側は、五輪により南北の友好ムードが高まるにつれ「民族の和解を米国と日本が壊そうとしている」と反撃してくるでしょう。
既に、韓国側では「米国と日本が民族分断を画策している」との声が登場しています。
北朝鮮に反感をもつ韓国人はこの平昌反対デモにみられるように沢山います。しかし彼らも「大国によって同民族が仲たがいさせられる」ことには憤りを覚えるのです。そこを利用してくるでしょう。


以前より北朝鮮の次の『時間稼ぎ』は南北首脳会談であると言われていましたが(日経・電子版参照)案の定その想定通り今日、北朝鮮は南北首脳会談を提案してきました。

米攻撃型原潜が今年1月18日に釜山に寄港する予定でしたが、南北関係への影響を懸念する韓国政府が断りました
これは「民族の和解の舞台となる五輪に水を差すな」「韓国にとって、核を持つ同族との良好な関係が、米国との同盟よりも重要だ」という米国へのメッセージであると解釈してもよいでしょう。
これは「米日韓VS北朝鮮」は終わり、今は「米日VS南北」の体制になったことの査証です。
一方北朝鮮側にとっては次は南北首脳会談のカードを出せば韓国を利用出来ると考えたことでしょう。

多くの韓国の人たちの意識は「米韓同盟よりも民族」です。
そして北朝鮮の核は「民族の核」という意識があります。
核は日本や米国に落とされるのであり、同じ民族である韓国には絶対に落とされることはあり得ないと多くの韓国人が考えているのです。
北の核に必死で反対するのは保守の一部だけです(「『南北共同の核』に心踊らす韓国人」参照)。

ですから、韓国側はこの首脳会談の提案に一部の保守を除き反対することは非常に困難です。
おそらく文在寅大統領はこの提案を受け入れるのではないでしょうか。


中国も、朝鮮半島における覇権を狙っており、米国、北朝鮮、韓国のこれらの動き、これ位のことは見抜いているでしょう。

歴史上、韓国は中国の一部だったというトランプ大統領の発言が示唆するように、米国の北朝鮮攻撃後の北朝鮮は中国に任せるという中国との裏取引も噂されています。

先のように民族を信じる大多数の韓国の人はまったく想定もしていませんが、ソウルに核ミサイルが北朝鮮より打ち込まれる可能性も考え、米国も中国も動いているとみて良いでしょう。

実際に有事に備えて中国人民軍が朝鮮国境沿いに配置されたと言います。これは米韓軍ではなく北朝鮮を攻撃するためだとも言われています。つまり米国は韓国ではなく中国を選んだという可能性もあるのです。

NEWS WEEK:中国が北朝鮮を攻撃する可能性、米中すみ分


平昌冬季オリンピックが終わり、雪がとけ、暖かくなった時、それぞれの思惑が具体的に動き出します。
多くの人がそのことを言っています。多くの人が2018年が危ないと言っています。
非常に緊張した2018年になることは間違いないようです。

どうやら、いよいよ最悪を考えて我々もこの平昌オリンピックの期間に準備し備えた方が良いようです。


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